ミラタップ(旧サンワカンパニー)は設備トラブルが多い?グラッド45採用前に確認したい保証・施工・注意点

注文住宅

ミラタップ(旧サンワカンパニー)のシステムキッチン「グラッド45」は、ステンレスを生かしたデザイン性の高いキッチンとして注文住宅でも候補に挙がる製品です。一方、住宅会社や工務店から「施工が難しい」「設備トラブルが心配」といった理由で採用に慎重な姿勢を示されるケースもあります。

ただし、こうした話を聞いたときに重要なのは、製品そのものの不具合、施工上の問題、給排水などの設備工事、現場ごとの納まりの問題を分けて考えることです。「トラブルが多い」という言葉だけでは、製品に問題があるのか、施工会社側の経験や施工条件に原因があるのか判断できません。

この記事では、ミラタップのグラッド45を中心に、採用前に確認しておきたい施工条件、保証、トラブル時の責任範囲、工務店への確認事項を整理します。

ミラタップのグラッド45とは

グラッド45は、ミラタップが販売しているオリジナルのシステムキッチンです。ステンレスの質感を前面に出したデザインが特徴で、ウォール型、アイランド型、ペニンシュラ型など複数のレイアウトが用意されています。

公式サイトでは取扱説明書だけでなく組立設置説明書、引き出しレールやスライドヒンジの調整方法なども公開されています。また、設備配管については図面を確認したうえで床立ち上げで準備するよう案内されており、壁出しは推奨されていません。[参照:ミラタップ公式 グラッド45]

つまり、一般的なシステムキッチンと同様に設置すれば必ず問題ないというより、製品ごとの施工条件や図面を施工者が理解したうえで現場を準備することが重要な製品と考えると分かりやすいでしょう。

「設備トラブルが多い」という話だけで製品の良し悪しは判断できない

住宅設備について「トラブルが多い」という話を聞いた場合、その内容を具体化することが非常に重要です。少なくとも「商品の初期不良」「経年による部品故障」「組立設置の不具合」「給排水工事の不具合」「建築側との取り合い」のように原因を分けて考える必要があります。

例えばキッチン下から水漏れした場合でも、水栓本体の不具合なのか、排水部品なのか、配管接続なのか、施工時の接続不良なのかによって責任範囲は変わります。「水漏れした=キッチンメーカーの製品不良」とは限りません。

反対に、工務店が過去に同じメーカーの製品で何度も具体的な不具合を経験している可能性もあります。そのため、採用を禁止するほど懸念している場合には、単に「トラブルが多いです」と聞くだけではなく、過去に何が何件程度発生し、製品不良だったのか施工上の問題だったのかまで確認することが判断材料になります。

グラッド45では施工条件の確認が特に重要

グラッド45の公式ページでは、設備配管について床立ち上げで準備することが案内されています。また、ウォール型を壁給排水にする場合について、ミラタップのFAQでは現場加工が必要になるため推奨していないと説明されています。

壁給排水で施工する場合には、台輪やステンレス背板への配管用穴開け、設備の位置出し、配管方法などを現場側で判断して対応することになります。[参照:ミラタップ公式FAQ]

そのため注文住宅で採用するときには、間取りが確定してから商品だけを選ぶのではなく、設計段階から工務店、設備業者、キッチン施工者の間で図面と施工条件を共有しておくことが重要です。

ミラタップにはシステムキッチンの組立設置サービスもある

施工に対する不安がある場合に知っておきたいのが、ミラタップでは対象地域でシステムキッチンの組立設置サービスを提供していることです。公式サイトでもグラッド45について組立設置サービスを申し込める旨が案内されています。

住宅設備では「商品を誰から購入するか」と「誰が設置するか」が別になることがあります。ここを曖昧にしたまま進めると、不具合発生時に製品側と施工側のどちらへ相談すればよいのか分かりにくくなる場合があります。

グラッド45を強く希望しているものの工務店が施工を懸念している場合は、ミラタップの組立設置サービスを利用できる地域・条件なのかを確認し、工務店と役割分担を相談するのも一つの方法です。[参照:ミラタップ公式FAQ]

保証と施工不良の責任範囲も確認しておく

ミラタップでは水まわり商品の保証期間を3年間としている商品があります。システムキッチンの公式ページでも水まわり商品の3年保証について案内されています。購入する具体的な構成や設備機器によって条件が異なる可能性があるため、契約前には対象商品の保証書・保証条件を確認しておくのが確実です。

また、保証を利用した修理では購入情報が重要になります。公式FAQでは、受付番号、製品名・品番、不具合箇所の画像、製造番号、納入時期などが修理依頼時の確認情報として挙げられています。工務店経由で購入する場合には、施主自身が受付番号や注文書の控えを保管できるようにしておくと安心です。[参照:ミラタップ公式FAQ]

一方、第三者が行った施工によって商品に不具合が生じた場合など、メーカーの商品保証だけではカバーされないケースがあります。したがって「メーカー保証があるから何が起きてもメーカーに直してもらえる」と考えず、施工部分について工務店がどこまで保証するのかも確認しておく必要があります。

工務店が採用を嫌がる場合に確認したい5つのポイント

工務店から採用に難色を示されたときには、感覚的な評価ではなく、具体的な情報を確認すると判断しやすくなります。

  • どの製品でトラブルが起きたのか:キッチンなのか、洗面、水栓、建具など別の商品なのかを確認します。
  • どのようなトラブルだったのか:水漏れ、部品故障、納品、施工性、寸法、メンテナンス対応など内容を確認します。
  • 原因は製品と施工のどちらだったのか:メーカーが製品不良と判断した事例なのか、現場施工上の問題なのかを分けます。
  • グラッド45自体で経験したトラブルなのか:ミラタップ製品全般の話とグラッド45固有の話を混同しないことが重要です。
  • 採用した場合の保証範囲:工務店、施工業者、ミラタップのどこが何を保証するのか確認します。

例えば「過去にミラタップで3件トラブルがあった」という説明でも、3件ともグラッド45の商品不良だった場合と、別商品の施工時に寸法調整で苦労したという場合では意味がまったく違います。

特に「全面禁止」という強い方針が示されているなら、グラッド45を特例採用してもらう前に、工務店が懸念している具体的な事例を聞いておくことをおすすめします。

SNSや口コミでトラブル情報を探すときの注意点

SNS、ブログ、口コミサイトは実際の使用感を知る材料になりますが、住宅設備の故障率を判断する資料としては限界があります。不具合が起きた人ほど投稿する傾向がある一方、問題なく使用している人はわざわざ「今日も問題ありません」と投稿しないためです。

また、水漏れなどの投稿を見ても、写真と短い文章だけでは商品不良なのか施工不良なのか判断できない場合があります。そのため、口コミは「どのような問題が起こり得るのか」を知る材料として利用し、発生率まで推測しないことが大切です。

最終的には公式の施工資料、保証条件、工務店が実際に経験した事例を組み合わせて判断する方が信頼性は高くなります。

グラッド45を採用するなら契約前にここまで決めておく

デザインが気に入っているのであれば、「トラブルが怖いから諦める」「評判が良さそうだからそのまま採用する」という二択にする必要はありません。懸念事項を一つずつ確認してから決める方法があります。

具体的には、グラッド45の最終仕様を決めた段階で商品図面と組立設置説明書を工務店に確認してもらい、給排水位置、電源、食洗機、レンジフード、搬入経路、壁との納まり、組立設置担当者まで事前に決めておくと安心です。

さらに、引き渡し後に不具合が発生した場合について、最初の連絡先は工務店なのかミラタップなのか、製品不良と施工不良の切り分けを誰が行うのかまで確認しておけば、トラブル発生時の混乱を減らせます。

まとめ:ミラタップの「トラブルが多い」という情報は原因を分けて判断する

ミラタップのグラッド45について検討するときは、「設備トラブルが多い」という抽象的な情報だけで採用可否を決めるのではなく、製品不良・施工不良・設備配管・現場加工・アフターサービスを分けて確認することが重要です。

グラッド45には公式の組立設置説明書や施工上の注意事項があり、ミラタップによる組立設置サービスも用意されています。一方で、壁給排水など推奨されていない施工方法もあるため、設計・施工条件との相性を事前に確認する必要があります。

工務店が採用に慎重な場合には、「過去にどの商品で、どのような不具合があり、原因は何だったのか」を具体的に聞き、そのうえでグラッド45の施工経験、保証範囲、施工担当、アフターサービスまで確認して判断するとよいでしょう。住宅設備は長期間使用するものだからこそ、デザインだけでなく施工体制と不具合発生後の対応まで含めて選ぶことが後悔を減らすポイントです。

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