住宅ローンの返済途中でリフォームをしたい場合、現在の住宅ローンにリフォーム費用を追加できるのか、また借り換えをしたほうがよいのか悩む方は少なくありません。特に最近は金利上昇のニュースも多く、低金利時代に借りた住宅ローンを手放すべきか判断が難しい状況です。
現在の住宅ローン残高が少なく、返済期間も短い場合は、単純に金利の低い銀行へ借り換えるだけではメリットが出ないこともあります。リフォーム費用を含めた新しいローン全体で、金利・返済額・諸費用を比較することが大切です。
この記事では、住宅ローン残高が少ない状態でリフォーム費用を追加したい場合に確認すべきポイント、固定金利と変動金利の考え方、現在の金融機関を継続する場合と借り換える場合の違いについて解説します。
住宅ローンにリフォーム費用を追加する方法は主に3つ
住宅ローン返済中に700万円程度のリフォーム費用が必要になった場合、一般的には「現在の住宅ローンを利用して追加融資を受ける」「住宅ローンとリフォームローンを組み合わせる」「別の銀行へ借り換えて一本化する」という選択肢があります。
どの方法が適しているかは、現在の住宅ローン残高、残りの返済期間、現在の金利、借り換え先の条件によって変わります。特に住宅ローン残高が少ない場合は、借り換えによる金利差のメリットが小さくなる可能性があります。
例えば住宅ローン残高が500万円で残り5年の場合、現在の金利が1.9%でも支払う利息総額は限定的です。そのため、借り換えによって新たに諸費用が発生すると、金利が低くなっても結果的に得にならないケースがあります。
リフォーム費用700万円を追加する場合に見るべきポイント
リフォーム費用を追加して合計1200万円程度のローンにする場合は、現在の500万円だけではなく、新しく借りる1200万円全体の条件を見る必要があります。
確認したいポイントは以下の通りです。
- 借入金利はいくらになるか
- 固定金利か変動金利か
- 返済期間は何年に設定できるか
- 借り換え手数料や保証料などの諸費用はいくらか
- 繰り上げ返済の条件
例えば、金利だけを見ると低い銀行でも、事務手数料や保証料が高い場合があります。反対に現在利用している金融機関で追加融資を受けられるなら、手続きや費用面で有利になる場合があります。
10年程度の返済なら変動金利を選ぶ人も多い理由
住宅ローンの金利タイプを選ぶ際、返済期間は重要な判断材料になります。35年など長期間のローンでは金利上昇リスクを慎重に考える必要がありますが、10年程度の比較的短い期間なら変動金利を選択する人もいます。
変動金利のメリットは、契約時点の金利が低く設定されていることが多く、毎月の返済額を抑えやすい点です。一方で、将来的に金利が上昇すると返済負担が増える可能性があります。
例えば1200万円を10年間で返済する場合、金利が多少変動しても影響する期間は35年ローンより短くなります。そのため、金利上昇リスクをどこまで許容できるかによって判断するとよいでしょう。
固定金利を選ぶメリットと注意点
固定金利の大きなメリットは、返済期間中の金利上昇を気にせず、毎月の返済額を把握できることです。家計管理を安定させたい場合には安心感があります。
一方で、固定金利は変動金利より高めに設定されることが多く、金利上昇が起こらなかった場合には結果的に多く支払う可能性があります。
特に10年程度の返済期間であれば、固定金利による安心を優先するのか、低い金利を活用して返済額を抑えるのか、自分の家計状況に合わせて判断することが重要です。
現在の金融機関でリフォーム費用を追加するメリット
現在利用している金融機関で住宅ローンにリフォーム費用を組み込める場合、借り換えより手続きが簡単になる可能性があります。すでに住宅ローンの審査を通過しており、取引実績があるため相談しやすい点もメリットです。
例えば現在の住宅ローンが労働金庫などの場合、住宅ローン利用者向けのリフォーム関連商品が用意されていることがあります。金利だけでなく、手数料や団体信用生命保険の条件も確認しましょう。
また、現在のローンが固定金利で条件が良い場合、その契約を手放すことになる借り換えは慎重に検討する必要があります。低金利時代に契約したローンは、現在では同じ条件で組めない場合があります。
別の銀行へ借り換える場合に注意すること
りそな銀行など、より低い変動金利を提示している金融機関へ借り換える場合は、単純な金利比較ではなく総支払額で判断します。
借り換えでは以下のような費用が発生する場合があります。
- 事務手数料
- 保証料
- 登記関連費用
- 現在の住宅ローン完済手数料
例えば金利が0.5%下がっても、借入期間が短く借入額が少ない場合、諸費用を回収できないケースがあります。金融機関から返済予定表を作成してもらい、現在のローンを続けた場合との差額を比較すると判断しやすくなります。
リフォームローンではなく住宅ローンにまとめるメリット
リフォーム費用を住宅ローンへ組み込むメリットは、一般的にリフォームローンより低い金利で借りられる可能性があることです。住宅ローンは住宅を担保にするため、無担保のリフォームローンより条件が良い場合があります。
一方で住宅ローンとして借りる場合は審査や手続きが必要で、工事内容や見積書の提出を求められることがあります。
例えば屋根修理、外壁塗装、水回り交換、断熱改修など住宅価値を維持・向上させるリフォームなら、住宅ローン関連の商品を利用できる可能性があります。
借り換え前に必ずシミュレーションすることが重要
住宅ローンの借り換えは「金利が安い銀行へ移れば必ず得」というものではありません。特に残りの返済期間が短い場合は、現在のローン条件が有利なこともあります。
確認するとよいのは、現在のローンをそのまま続けた場合、新しいローンへ変更した場合、リフォームローンを別で組んだ場合の3パターンです。
| 方法 | 特徴 |
|---|---|
| 現在の銀行で追加融資 | 手続きが比較的簡単。現在の条件を維持できる可能性 |
| 他銀行へ借り換え | 低金利なら有利。ただし諸費用に注意 |
| リフォームローン利用 | 住宅ローン変更不要だが金利は高めの場合がある |
金利だけではなく、最終的に支払う総額で比較することが大切です。
まとめ:リフォーム費用追加の借り換えは金利だけで判断しない
住宅ローン残高が少ない状態でリフォーム費用を追加する場合、低金利の銀行へ借り換えることが必ずしも最適とは限りません。現在のローン条件、借り換え費用、新しいローンの返済期間を総合的に比較する必要があります。
10年程度の返済期間であれば変動金利を選択する考え方もありますが、将来の金利上昇に対する不安が大きい場合は固定金利の安心感も重要です。
まずは現在利用している金融機関へリフォーム費用を含めた借り換えや追加融資が可能か相談し、その後に他銀行の条件と比較する流れがおすすめです。住宅ローンは数百万円単位の差になることもあるため、複数のシミュレーションを行ってから決めることが大切です。


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