親族から引き継いだマンションに住む場合、家具や家電などの不用品整理、浴室やキッチンなどの清掃、壁紙の張り替えなど、入居前にやるべき作業が多くあります。特に長期間生活していた部屋では、自分だけで片付けるには時間や労力がかかるため、専門業者への依頼を検討する人も少なくありません。
しかし、不用品回収業者とハウスクリーニング業者は別々に頼むべきなのか、費用相場はどのくらいなのか、インターネットで見つけた業者を信用してよいのかなど、初めて依頼する場合は分からないことも多いでしょう。
この記事では、マンションを引き継いで住み始める前に、不用品処分から清掃、業者選びまでをスムーズに進めるための具体的な手順や注意点を解説します。
入居前の片付けは順番を決めて進めることが重要
不用品回収や清掃を依頼する場合、最初からハウスクリーニングを行うのではなく、まず不要な家具や家電、荷物を整理することが基本です。
家具や荷物が残った状態では、床や壁、収納内部まで十分な清掃ができません。先に不用品を撤去することで、クリーニング業者が作業しやすくなり、仕上がりも良くなります。
一般的には、以下のような流れで進めるとスムーズです。
- 残す家具や思い出の品を確認する
- 不要な家具・家電・生活用品を分類する
- 不用品回収や買取業者へ依頼する
- 壁紙張り替えなどの内装工事を行う
- 最後にハウスクリーニングを依頼する
- 家具を搬入して入居準備をする
例えば、大型家具を先に撤去してから壁紙を張り替え、最後に床や水回りを清掃すると、新居に近い状態で入居できます。
不用品回収とハウスクリーニングは別業者に依頼すべきか
不用品回収とハウスクリーニングは、それぞれ専門分野が異なるため、基本的には別々の業者へ依頼するケースが多いです。
不用品回収業者は家具、家電、粗大ごみなどの搬出や処分を得意としています。一方で、ハウスクリーニング業者は浴室の水垢除去、換気扇清掃、キッチンの油汚れ除去、床や窓の清掃など、細かな清掃作業を専門にしています。
ただし、最近では片付けから清掃まで一括対応する業者もあります。一社で完結できるメリットはありますが、料金や作業内容が適切か確認することが大切です。
例えば、不用品が大量にある場合は回収専門業者へ依頼し、荷物がなくなった後にハウスクリーニング専門業者へ依頼するほうが、費用を抑えられる場合があります。
マンションの不用品回収にかかる費用相場の目安
不用品回収の費用は、荷物の量、部屋の広さ、作業人数、階数、エレベーターの有無などによって変わります。
| 間取りの目安 | 費用相場の目安 |
|---|---|
| 1K・1DK | 3万円〜8万円程度 |
| 1LDK・2DK | 5万円〜15万円程度 |
| 2LDK・3DK | 10万円〜25万円程度 |
| 3LDK以上 | 15万円〜40万円以上になる場合もある |
例えば、冷蔵庫、洗濯機、ソファ、タンス、食器棚など大型家具が多い場合は、作業員の人数やトラックサイズが必要になり費用が上がります。
逆に、売却できる家具や家電がある場合は、買取対応している業者を選ぶことで処分費用を減らせる可能性があります。
ハウスクリーニングや壁紙張り替えの費用目安
ハウスクリーニングの料金は、マンションの広さや汚れ具合によって変動します。一般的な入居前清掃では、空室クリーニングとして依頼することが多くなります。
| 間取り | 空室クリーニング費用の目安 |
|---|---|
| 1R・1K | 2万円〜4万円程度 |
| 1LDK・2DK | 3万円〜7万円程度 |
| 2LDK・3DK | 5万円〜10万円程度 |
| 3LDK以上 | 7万円〜15万円程度 |
壁紙張り替えは、使用するクロスの種類や施工面積によって変わります。一般的には1平方メートルあたり数百円から千円以上が目安になります。
例えば、リビング全体の壁紙を張り替える場合と、汚れた一部分だけ補修する場合では費用が大きく異なります。事前に施工範囲を明確にして見積もりを取ることが重要です。
検索で見つけた不用品回収業者を選ぶときのポイント
インターネット検索で見つかる業者の中には、優良な業者もあれば、料金トラブルにつながる業者もあります。安さだけで判断せず、複数のポイントを確認しましょう。
信頼できる業者を見分けるポイントとして、以下があります。
- 会社所在地や連絡先が明確に掲載されている
- 料金体系や追加料金について説明がある
- 見積もりを無料で出してくれる
- 口コミや施工実績が確認できる
- 作業内容や処分方法を説明してくれる
特に注意したいのは、「無料回収」を強調している業者です。回収後に高額な追加料金を請求されるケースもあるため、依頼前に総額を確認することが大切です。
見積もりを取るときに確認するべき項目
不用品回収やクリーニングを依頼するときは、最低でも2〜3社程度から見積もりを取ることをおすすめします。
見積書では、単純な合計金額だけではなく、以下の項目を確認しましょう。
- 作業料金
- 処分費用
- 運搬費
- 階段料金や追加作業費
- 清掃範囲
- 壁紙張り替えの施工範囲
例えば、最初の見積もりが安くても、当日に追加料金が発生する条件が隠れている場合があります。追加料金が発生する条件を事前に聞いておくことでトラブルを防げます。
遺品や思い出の品が残っている場合の注意点
親族が住んでいた部屋の場合、不用品と思って処分したものが、家族にとって大切な品だったというケースもあります。
処分前には、写真、書類、貴重品、通帳、契約書類、アルバムなどを必ず確認しましょう。特に収納の奥や家具の引き出しは見落としやすいため、業者へ依頼する前に一度確認しておくと安心です。
大量の荷物がある場合は、遺品整理専門業者へ相談する方法もあります。単なる処分ではなく、仕分けや探索まで対応している場合があります。
まとめ:不用品処分から清掃まで順番を決めればスムーズに入居できる
親族から引き継いだマンションへ住む場合は、不用品回収、内装工事、ハウスクリーニングの順番を意識することで効率よく準備できます。
基本的には、不要な家具や荷物を先に整理し、その後に壁紙張り替えや清掃を行う流れがおすすめです。不用品回収とハウスクリーニングは別業者へ依頼する方法も、一括対応業者へ依頼する方法もありますが、料金や作業内容を比較して選ぶことが大切です。
業者選びでは、安さだけを見るのではなく、見積もり内容、会社情報、口コミ、追加料金の有無などを確認しましょう。複数社へ相談することで、適正価格で安心して新生活の準備を進められます。


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