共有ブロック塀を撤去する前の境界確認は測量士と土地家屋調査士どちらに依頼するべき?

土地

隣家と共有しているブロック塀を撤去し、自分の敷地内に新しいフェンスを設置する場合、工事前に土地の境界を明確にしておくことが非常に重要です。境界が曖昧なまま工事を進めると、後から隣地とのトラブルにつながる可能性があります。

このような場面では「測量士」と「土地家屋調査士」のどちらへ依頼すればよいのか迷う方も多くいます。この記事では、それぞれの専門分野の違いや、共有ブロック塀の撤去前に行うべき確認方法、隣家への相談時のポイントについて解説します。

共有ブロック塀の撤去前に境界確認が必要な理由

隣家と共有しているブロック塀は、見た目では境界線上にあるように見えても、実際の土地の境界と一致しているとは限りません。

例えば、昔に設置された塀の場合、当時の所有者同士の認識だけで作られていたり、測量図が残っていなかったりするケースがあります。

新しくフェンスを設置する場合、自分の土地だと思って施工した場所が実際には隣地側だったという問題が起きることもあります。そのため、撤去前に正確な境界確認を行うことが大切です。

測量士と土地家屋調査士の違い

測量士と土地家屋調査士は、どちらも土地を測る専門家ですが、目的や扱う業務に違いがあります。

資格 主な業務
測量士 公共測量や工事測量など、正確な位置や距離を測る専門家
土地家屋調査士 土地の境界確認、登記に関する測量、境界確定業務を行う専門家

住宅の境界問題では、単純に距離を測るだけではなく「どこが法律上の境界なのか」を確認する必要があります。そのため、隣地との境界確認が目的の場合は土地家屋調査士へ相談するケースが一般的です。

一方で、建築工事や外構工事のために正確な寸法を測るだけであれば、測量士や測量会社が対応する場合もあります。

共有ブロック塀の撤去前なら土地家屋調査士への相談が適している

今回のように「隣家との共有ブロック塀を撤去して、自分の土地内にフェンスを設置したい」というケースでは、まず土地家屋調査士へ相談することが適しています。

土地家屋調査士は、法務局の資料や公図、過去の測量資料などを確認しながら、現在の境界がどこにあるのかを調査します。

必要に応じて隣地所有者と立ち会いを行い、境界について双方で確認することもできます。境界確認書などの書面を残しておけば、将来的なトラブル防止にもつながります。

隣家へ相談するときの進め方と注意点

境界確認を行う場合、隣家へ事前に説明することが重要です。突然業者を入れて塀を撤去すると、相手に不安や不信感を与えてしまう可能性があります。

最初の相談では「古くなった共有ブロック塀を安全のため撤去して、自分の敷地内にフェンスを設置したいと考えています。境界を確認したうえで進めたいので、ご相談させてください」といった形で伝えるとよいでしょう。

共有物であるブロック塀の場合、撤去費用や撤去方法についても話し合いが必要になる場合があります。費用負担については、所有状況や過去の経緯によって変わるため、工事前に確認しておくことが大切です。

境界確認から工事までの一般的な流れ

共有ブロック塀を撤去して新しいフェンスを設置する場合、一般的には以下のような流れになります。

  • 土地家屋調査士へ境界確認を相談する
  • 法務局資料や現地状況を確認する
  • 必要に応じて隣地所有者と立ち会う
  • 境界位置を確定する
  • ブロック塀撤去・フェンス工事を行う

特に重要なのは、工事業者へ依頼する前に境界を明確にしておくことです。外構業者は施工の専門家ですが、土地境界の判断をする専門家ではありません。

測量費用を抑えるために確認したいこと

土地家屋調査士へ依頼すると費用が発生しますが、すでに境界杭があり、過去の測量資料が残っている場合は簡単な確認で済む可能性もあります。

まずは土地家屋調査士に現状を相談し、どの程度の調査が必要なのか見積もりを取るとよいでしょう。

また、住宅購入時の資料や売買契約書、以前の測量図などが手元にある場合は、相談時に提示すると調査がスムーズになります。

まとめ

隣家と共有しているブロック塀を撤去し、自分の土地にフェンスを設置する場合は、工事前の境界確認が重要です。

単純な寸法測定ではなく、隣地との法的な境界を確認したい場合は、測量士よりも土地家屋調査士へ相談するのが適しています。

また、隣家との関係を悪化させないためにも、撤去前に事情を説明し、境界確認や費用負担について話し合ってから進めることが安心して工事を行うポイントです。

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