在来工法の浴室づくりでは、ユニットバスのように規格化された浴槽ではなく、浴室の広さや素材、設計に合わせて浴槽を選ぶことができます。特にタイル貼りの浴室や旅館のような造作風呂では、浴槽メーカーや商品選びが仕上がりを大きく左右します。
この記事では、在来工法の浴槽を取り扱っている主なメーカーや代表的な商品シリーズ、選ぶ際に確認したいポイントについて解説します。なお、浴槽は設置条件によって対応できるサイズや仕様が変わるため、最終的には施工業者と確認することが重要です。
在来工法の浴槽とはどのようなものか
在来工法とは、浴室を現場で一から作り上げる昔ながらの浴室施工方法です。壁や床をタイル、石材、木材などで仕上げることができ、浴槽も自由度の高い選択ができます。
一方で、ユニットバスのように浴槽と浴室がセットになっているわけではないため、浴槽単体を選び、設置スペースや給排水条件に合わせて施工する必要があります。
例えば、ホテルや旅館、こだわりの注文住宅などでは、FRP浴槽だけでなく、人工大理石浴槽、ホーロー浴槽、ステンレス浴槽、木製浴槽などが採用されています。
在来工法向け浴槽を扱う代表的なメーカー
在来工法で使用される浴槽を販売しているメーカーには、住宅設備メーカーから浴槽専門メーカーまでさまざまな企業があります。
| メーカー | 特徴 | 代表的な商品・シリーズ例 |
|---|---|---|
| タカラスタンダード | ホーロー浴槽に強く、耐久性と清掃性が高い | 鋳物ホーロー浴槽シリーズ |
| TOTO | 住宅用からホテル向けまで幅広く対応 | ポリバス・ネオマーブ浴槽など |
| LIXIL | 住宅設備全般を扱い浴槽ラインアップが豊富 | グランザシリーズなど |
| ハウステック | 浴槽単体商品や在来浴室対応商品を展開 | 人工大理石浴槽など |
メーカーによって対応サイズや材質、施工方法が異なるため、希望する浴室デザインに合う商品を選ぶことが大切です。
タイル浴室や造作風呂で人気の浴槽タイプ
在来工法では、浴槽の素材によって雰囲気や使い心地が大きく変わります。最も一般的なのはFRP浴槽で、軽量で価格も比較的抑えられるため住宅で多く採用されています。
高級感を求める場合は人工大理石浴槽やホーロー浴槽が選ばれます。人工大理石は見た目が美しく、汚れが付きにくい特徴があります。ホーロー浴槽は表面のガラス質による滑らかな肌触りが魅力です。
また、旅館や温泉施設のような雰囲気を求める場合は、ヒノキなどを使用した木製浴槽も人気があります。ただし、木製浴槽は定期的な手入れが必要になるため、使用環境を考慮して選ぶ必要があります。
在来工法浴槽を選ぶ時に確認したいポイント
浴槽を選ぶ際は、見た目だけでなく設置条件を確認する必要があります。特に重要なのは浴槽の寸法、搬入経路、給湯設備との相性、排水位置です。
例えば、大きな浴槽を希望していても、浴室入口や搬入経路の関係で設置できない場合があります。また、追い焚き機能を使用する場合は、対応する循環口の位置なども確認が必要です。
そのため、浴槽の商品名や品番だけで判断するのではなく、施工予定の浴室寸法を測ったうえでメーカーや工務店へ相談すると失敗を防げます。
メーカー品以外の特注浴槽という選択肢
在来工法の浴室では、既製品だけではなくオーダーメイド浴槽を採用することもできます。浴室の形状に合わせたサイズや素材を選べるため、こだわりのある住宅や高級旅館などで利用されています。
例えば、浴室の角に合わせた変形浴槽や、窓から景色を楽しめる大きな浴槽など、既製品では難しい設計も可能になります。
ただし、特注品は製作期間や費用がかかるため、予算と施工期間を考えて計画する必要があります。
まとめ
在来工法の浴槽は、ユニットバスにはない自由な浴室づくりができる点が魅力です。タカラスタンダード、TOTO、LIXIL、ハウステックなど多くのメーカーが浴槽を販売しており、材質やサイズによってさまざまな選択肢があります。
商品名や品番を選ぶ際は、浴室の寸法や施工条件を確認することが重要です。理想の浴室を実現するためには、浴槽そのものだけでなく、設置方法やメンテナンス性まで考えて選ぶことが大切です。


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