鉄筋コンクリート造のマンションやアパートは、防音性が高いと言われていますが、上階からの足音や床への衝撃音が完全になくなるわけではありません。特に夜中の静かな時間帯は、昼間なら気にならない小さな音でも大きく感じやすくなります。この記事では、上階から聞こえるドスドスという足音の原因や、築年数が古い建物での騒音事情、管理会社へ相談する際のポイントについて解説します。
鉄筋コンクリート造でも上階の足音が聞こえる理由
鉄筋コンクリート造(RC造)は、木造や軽量鉄骨造と比べると遮音性能が高い建物です。しかし、すべての音を防げるわけではありません。特に足音や物を落とした音などの振動を伴う音は、床や柱を通じて下の階へ伝わりやすい特徴があります。
ドスドスという音は、話し声やテレビの音のような空気を伝わる音ではなく、床に衝撃が加わることで発生する「重量床衝撃音」に近いものです。この種類の音は、建物の構造や床の厚さ、施工状態によって聞こえ方が変わります。
例えば、上階の住人がかかとから強く歩く癖がある場合、普通に歩いているつもりでも下の部屋には大きな振動音として伝わることがあります。
築30年のRC造アパートでは騒音は仕方ないのか
築年数が30年程度の鉄筋コンクリート造でも、建物によって防音性能には差があります。現在のマンションと比べると、古い建物では床の構造や防音材の仕様が異なる場合があります。
また、築年数だけではなく、建物の設計や施工方法、床材、部屋の配置なども騒音に影響します。同じRC造でも、隣の部屋の音がほとんど聞こえない建物もあれば、上階の生活音が響く建物もあります。
そのため「RC造だから絶対に静か」「築30年だから仕方がない」と単純に判断することはできません。深夜の時間帯に何度も大きな足音が続く場合は、建物の性能だけではなく、上階の生活習慣による影響も考えられます。
深夜の足音が続く場合は管理会社へ相談してよい
夜中の1時から3時頃に繰り返し大きな足音がする場合、生活音として我慢し続ける必要はありません。特に睡眠に影響が出ている場合は、管理会社や大家へ相談することを検討しましょう。
相談するときは「上の階の人がうるさい」と感情的に伝えるよりも、「深夜1時頃から数分間、大きな足音のような音が複数回聞こえる」と具体的な状況を伝えることが重要です。
例えば、発生する曜日や時間帯、音の種類、頻度などをメモしておくと、管理会社側も状況を把握しやすくなります。録音できる場合は参考資料として残しておくのも有効です。
騒音トラブルで直接上階の住人へ言いに行くのは注意が必要
騒音が続くと、直接相手に注意したくなることがあります。しかし、集合住宅では住人同士が直接交渉すると、トラブルが大きくなる可能性があります。
相手が故意に騒音を出しているとは限らず、本人は普通に生活しているだけというケースもあります。そのため、まずは管理会社を通して注意喚起をしてもらう方法が一般的です。
例えば、管理会社から全世帯向けに「夜間の生活音について注意してください」という案内を出してもらうことで、特定の部屋同士のトラブルにならずに改善する場合があります。
自分でできる上階からの騒音対策
建物側や上階住人への対応だけでなく、自分の部屋でできる対策もあります。完全に音を消すことは難しいですが、感じ方を軽減できる場合があります。
家具の配置を変えたり、壁際に収納家具を置いたり、厚手のカーペットや防音マットを使用することで、室内の反響音を減らすことができます。
また、睡眠時には耳栓や環境音を利用する方法もあります。ただし、騒音の原因が深夜の大きな衝撃音である場合は、まず管理会社への相談を優先した方がよいでしょう。
まとめ
鉄筋コンクリート造のアパートでも、上階からの足音や振動音が聞こえることはあります。特に深夜は周囲が静かなため、普段より騒音を強く感じやすくなります。
築30年のRC造だからといって必ず我慢しなければならないわけではありません。睡眠に影響するほどの騒音であれば、発生状況を整理したうえで管理会社へ相談することが適切です。
集合住宅では、お互いが快適に暮らすための配慮が重要です。感情的に対応するのではなく、記録を残しながら第三者を通して解決を目指すことが、騒音問題を悪化させないポイントです。


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