築20年以上の住宅では、壁紙の汚れや剥がれ、変色が気になり始めることが少なくありません。しかし実際に壁紙を張り替えようとすると、大型家具や造作棚の移動が大きな壁になります。
特に長年住み続けた一戸建てでは、タンスや本棚、食器棚などが増え、自力で移動するのが困難なケースも多いでしょう。そこで今回は、家具の移動問題を含めて壁紙リフォームを進める方法について解説します。
なぜクロス業者は家具を動かしてくれないのか
壁紙張り替え業者の多くは、クロス施工を専門としており、家具の運搬を本業としていません。
大型家具を動かす際に床や家具を傷つけたり、家電製品や貴重品を破損したりするリスクがあるため、契約上も家具移動を行わないケースが一般的です。
また、重い婚礼タンスや大型収納家具は複数人での作業が必要になり、通常のクロス工事の範囲を超えることも理由の一つです。
実は家具移動込みで対応してくれる業者もある
全ての業者が家具移動を断るわけではありません。
リフォーム会社や内装工事店の中には、オプション料金で家具移動や養生作業まで対応している会社もあります。
特に総合リフォーム会社の場合は、クロス職人だけでなく現場管理スタッフや補助作業員がいるため、大型家具の移動も含めて依頼できることがあります。
見積もり時に「家具移動込みで対応可能ですか?」と確認すると、意外と対応できる業者が見つかることがあります。
引越し業者や便利屋を組み合わせる方法
家具移動だけを別業者へ依頼する方法もあります。
例えば、午前中に便利屋や引越し業者が家具を部屋中央へ移動し、その後クロス業者が施工、翌日に再び家具を戻すという流れです。
大型家具が多い家庭では、この方法が最も負担を減らせるケースもあります。
費用は発生しますが、高齢者世帯や人手不足の家庭では現実的な選択肢と言えるでしょう。
壁紙張り替えを部屋ごとに進める方法
家全体を一度にリフォームしようとすると家具移動の負担が大きくなります。
そこでおすすめなのが、1部屋ずつ順番に施工する方法です。
例えば寝室から始めて、次にリビング、最後に子供部屋というように進めれば、一時的な家具の避難スペースを確保しやすくなります。
実際に築年数の古い住宅では、この方法で少しずつリフォームを進める家庭も少なくありません。
造作棚や固定家具がある場合の注意点
壁に固定された棚や収納家具がある場合は、撤去するか、そのまま施工するかを事前に決める必要があります。
固定棚を外して施工すると仕上がりはきれいになりますが、追加費用が発生することがあります。
一方で棚を外さずに施工すると、棚の裏側には新しい壁紙が貼れないため、将来的にレイアウト変更した際に跡が残る可能性があります。
どちらが良いかは、今後の住まい方も含めて検討することが大切です。
壁紙張り替え以外の選択肢もある
壁紙の劣化が気になるものの、大規模な家具移動が難しい場合は、上貼り可能なリフォーム用クロスや塗装という選択肢もあります。
最近では既存クロスの上から施工できる商品もあり、工期や作業負担を抑えられる場合があります。
ただし、下地の状態によっては仕上がりに影響するため、事前に現地調査を受けることが重要です。
まとめ
家具の移動が大変だからといって、壁紙リフォームを諦める必要はありません。
家具移動込みで対応するリフォーム会社を探したり、便利屋や引越し業者と組み合わせたりすることで、負担を大幅に減らせます。
また、一部屋ずつ施工する方法や上貼りリフォームなど、状況に応じた選択肢もあります。
築20年以上の住宅では壁紙の劣化が進んでいることも多いため、まずは複数社に現地調査を依頼し、自宅に合った施工方法を提案してもらうことが成功への近道です。


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