DIYや外構工事でコンクリートを自作しようと調べると、「セメント:砂:砂利=1:3:6」という昔ながらの配合を目にすることがあります。しかし、実際にホームセンターで購入した砂や砕石を使い、バケツで容積比通りに混ぜてみると、「砂利が多すぎる」「モルタル分が足りない」「ガサガサでまとまらない」と感じる人も少なくありません。
実は、この違和感には理由があります。この記事では、コンクリート配合比の考え方や、ホームセンター材料で昔ながらの配合が扱いにくく感じる理由を詳しく解説します。
そもそも『1:3:6』配合とは何か
「1:3:6」とは、セメント1に対して砂3、砂利6を混ぜる昔ながらの容積比配合です。
現在でも簡易的な土間やDIY解説などで紹介されることがあります。
昔の現場配合の名残
この配合は、現在のレディーミクストコンクリート(生コン)が一般化する以前、現場練り時代によく使われていた考え方です。
当時は現場条件や材料品質にばらつきがあり、比較的おおまかな容積配合で施工されることも珍しくありませんでした。
現在のコンクリート配合とは少し考え方が違う
現在の生コンは、単純な「1:3:6」だけではなく、水セメント比や骨材粒度、空気量など細かく管理されています。
そのため、昔の比率をそのまま現代材料へ当てはめると、扱いづらく感じる場合があります。
ホームセンター材料でガサガサに感じやすい理由
実際にDIYで配合すると、「これ本当にまとまるの?」と感じるケースがあります。
これは感覚的に間違っているわけではありません。
砕石の空隙率が大きい
ホームセンターの砕石は、粒が比較的大きく角ばっている場合があります。
そのため、砕石同士の隙間が大きく、モルタル分が不足して見えやすいです。
特に13〜20mm砕石では、想像以上にモルタル量が必要になることがあります。
砂の粒度が昔と違う場合がある
ホームセンターの砂も、粒の粗さや含水率にかなり差があります。
細かい川砂前提だった昔の感覚で配合すると、現在の粗め砂ではモルタル不足感が強くなるケースがあります。
容積比は誤差が出やすい
バケツ計量は簡単ですが、実際には材料の詰まり方や水分量で体積が変わります。
同じ「1杯」でも、ふんわり入れるか締めて入れるかで量がかなり変わります。
DIYでは実際どんな配合が使いやすい?
DIY用途では、少しモルタル分を多めにしたほうが施工しやすいケースが多いです。
よく使われるDIY向け配合例
| 用途 | 配合例(容積比) |
|---|---|
| 一般DIY土間 | 1:2:3 |
| 扱いやすさ重視 | 1:2.5:3.5 |
| 強度より施工性重視 | 1:3:4 |
これらはあくまで簡易目安ですが、「1:3:6」よりモルタル分が多く、初心者でも扱いやすい傾向があります。
水を増やしすぎるのは注意
まとまらないからといって、水を大量に入れるのはおすすめされません。
水を増やしすぎると強度低下やひび割れ原因になります。
特にDIYでは「柔らかい=施工しやすい」と感じやすいですが、耐久性には影響します。
なぜ『1:3:6』でも成立していたのか
昔の現場で1:3:6が使われていたのには理由があります。
用途によっては十分だった
昔の土間や基礎では、現在ほど高強度を求められないケースもありました。
そのため、多少粗い配合でも実用上問題ない用途が存在していました。
骨材品質や現場経験が違った
当時は地域ごとに使用材料が比較的安定しており、職人の経験で水量調整も行われていました。
現在のDIYでは材料条件がかなりバラバラなため、同じ数字だけ真似しても再現しにくい部分があります。
DIY初心者ならインスタントコンクリートも便利
最近はDIY向けに、配合済みのインスタントコンクリートも多く販売されています。
配合ミスが少ない
セメント・砂・砕石があらかじめ調整されているため、水を加えるだけで比較的安定した品質になります。
小規模DIYではこちらを選ぶ人も増えています。
少量施工に向いている
門柱、束石、簡易土間などでは、材料個別購入より手軽な場合があります。
特に初めてコンクリートを扱う場合は失敗しにくいです。
まとめ
『セメント:砂:砂利=1:3:6』という昔ながらの配合は、現在でも知られている比率ですが、ホームセンター材料をそのまま使うと「砂利が多すぎる」「ガサガサする」と感じやすいのは自然なことです。
これは砕石の粒度や空隙率、砂の性質、容積計量誤差などが関係しています。
DIYでは施工性を考え、1:2:3や1:3:4などモルタル分を少し多めにしたほうが扱いやすいケースも多くあります。
特に初心者の場合は、水量管理や骨材バランスを意識しながら、小規模施工で感覚を掴むと失敗しにくくなります。


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