ボルトとナットは見た目が似ていても、規格やねじ山の違いによって正しく噛み合わないケースが少なくありません。特に「少し回るが途中で止まる」症状は、サイズ違いではなく別の要因が隠れていることが多いです。
途中まで回って止まる場合に考えられる代表的な原因
今回のようにM10のゲージに合わず、しかし手元のボルトとナット同士では問題なく使える場合、単純なサイズ違いではない可能性が高いです。
代表的な原因としては「ねじピッチ違い」「インチ規格」「特殊ねじ」のいずれかが考えられます。
ねじピッチの違いによる不適合
M10には複数のねじピッチが存在します。一般的なのはピッチ1.5mmですが、細目の1.25mmや1.0mmもあります。
ピッチが違うと、最初は回っても途中で急に固くなり、それ以上回らなくなるという現象が起こります。
ミリ規格とインチ規格の混在
見た目や直径がM10に近くても、実際はインチねじ(UNFやUNC)の場合があります。
この場合も、最初は噛み合ったように見えて途中で止まり、無理に回すとねじ山を傷める原因になります。
ボルトとナットがセット品である可能性
写真のボルトとナットが問題なく付け外しできる点から、元々は専用品またはセット品である可能性が高いです。
機械部品や家具、輸入品などでは、JIS規格外のねじが使われていることも珍しくありません。
正確に規格を特定する方法
最も確実なのは、ねじピッチゲージでピッチを測定することです。
また、金物専門店やプロ向け工具店で現物を見せると、ミリ・インチ・ピッチ違いまで含めて判別してもらえることがあります。
無理に回してはいけない理由
途中で固くなる状態で無理に締め込むと、ボルト・ナット双方のねじ山が潰れてしまいます。
一度潰れると、元の相手同士でも使えなくなるため、必ず原因を特定してから適合品を探すことが重要です。
まとめ
M10に見えて合わない場合、ねじピッチ違いやインチ規格である可能性が非常に高いです。
現物同士で使えるなら無理に汎用品を探さず、同規格のセット品を入手するか、専門店で正確な測定を行うことが解決への近道です。


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