同棲する部屋を探すとき、大東建託のDK SELECT、積水ハウスのシャーメゾン、旭化成ホームズのヘーベルメゾン、大和ハウスのD-ROOMは比較候補になりやすい大手の賃貸住宅ブランドです。それぞれ設備や建物性能に力を入れていますが、単純に「この会社なら必ず静か」「このブランドなら必ず高級」と決められるものではありません。
特に同棲では、家賃だけでなく生活音、1LDK・2LDKの間取り、収納、浴室設備、インターネット、初期費用、毎月の付帯費用まで含めて比較することが重要です。同じブランドでも築年数や商品シリーズ、構造、採用設備によって住み心地はかなり変わります。
設備と遮音性を重視するならシャーメゾン・ヘーベルメゾン・D-ROOMは有力候補ですが、家賃とのバランスまで考えるなら大東建託のDK SELECTも十分比較対象になります。ブランド名だけで順位を決めず、実際の物件単位で比較するのが失敗しにくい選び方です。
4つの賃貸ブランドは何が違う?
まず整理しておきたいのが、それぞれのブランドを展開している会社です。「大和」と呼ばれることが多い賃貸住宅は、大和ハウスグループが展開するD-ROOMを指すケースが一般的です。
| ブランド | 主な会社 | 特徴 |
|---|---|---|
| DK SELECT | 大東建託 | 物件数が多く、構造・間取り・商品シリーズも幅広い |
| シャーメゾン | 積水ハウス | 高遮音床、断熱、設備、防犯などに力を入れている |
| ヘーベルメゾン | 旭化成ホームズ | ALCや独自の床・界壁構造など建物性能を重視 |
| D-ROOM | 大和ハウスグループ | 設備・収納・セキュリティに加えて遮音技術も展開 |
「どこが一番人気か」は地域、家賃帯、募集戸数などによって変わるため、一律のランキングにはできません。知名度よりも、自分たちが探している地域に条件のよい1LDK・2LDKがどれだけあるかを見るほうが実用的です。
シャーメゾンは設備と遮音性を重視する同棲で有力
シャーメゾンは積水ハウスの賃貸住宅ブランドです。公式サイトでは、高遮音床システム「SHAIDD(シャイド)」を採用し、子どもの飛び跳ねなどによる重量床衝撃音と、物を落としたときなどの軽量床衝撃音の両方を低減すると説明しています。積水ハウス・シャーメゾン公式[参照]
現在の物件を見ると、SHAIDD55、オートロック、防犯カメラ、宅配ボックス、無料インターネット、浴室乾燥機、追い焚き、ウォークインクローゼット、ZEHなどを採用した物件もあります。ただし、すべての部屋に同一設備が付くわけではないため、募集ページで個別に確認する必要があります。
同棲では二人の生活時間が違うこともあるため、上下階の生活音を軽減する設備は魅力です。一方で、立地や築年数、設備の充実度によって家賃・共益費が高くなる物件もあります。予算を少し上げても住環境を優先したいカップルには比較しやすいブランドです。
ヘーベルメゾンは遮音・耐震・耐火など建物性能を重視したい人向け
ヘーベルメゾンは旭化成ホームズの賃貸住宅です。「ヘーベルハウス」は知っていても、賃貸住宅の「ヘーベルメゾン」は知らなかったという人もいるでしょう。
公式サイトでは、上下階について床構造と防振・制振材、住戸間について独自の界壁遮音構造を採用していると説明しています。また外壁にはALCコンクリート・ヘーベルを利用し、外部からの音についても配慮しています。旭化成ホームズ・ヘーベルメゾン遮音性能[参照]
ヘーベルメゾンは遮音性だけでなく、耐震・耐火・断熱などを含めた建物性能を特徴としています。2025年のオリコン顧客満足度調査では賃貸マンション部門で総合1位となったことも旭化成ホームズが公表しています。ヘーベルメゾン公式[参照]
ただし、これも「ヘーベルメゾンなら隣の声が絶対聞こえない」という意味ではありません。間取り、隣室との接し方、窓、建築時期などでも実際の音環境は変化します。
大和ハウスのD-ROOMも遮音性を重視するなら見逃せない
D-ROOMは大和ハウスグループの賃貸住宅ブランドです。大和ハウスは賃貸住宅向けに住戸間の音を低減する界壁や、上下階へ伝わる床衝撃音を抑える独自の遮音床を開発しています。大和ハウス・賃貸住宅の技術[参照]
例えば現在の賃貸住宅商品「トリシア」では、住戸間の音を抑えるD-50・D-55の界壁や、上下階への音を制御するDSスラブ遮音床が紹介されています。ただし、これらの仕様がすべてのD-ROOMに搭載されているわけではありません。
そのためD-ROOMを探すときは「大和ハウスだから」という理由だけで決めず、募集物件がどの商品・構造・遮音仕様なのかを確認するとよいでしょう。設備や収納も含めて条件が合えば、シャーメゾンやヘーベルメゾンと並ぶ有力候補になります。
大東建託のDK SELECTは家賃とのバランスで選びやすい
大東建託の賃貸住宅ブランドがDK SELECTです。大東建託というと木造アパートのイメージを持つ人もいますが、現在は2×4、CLT、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など複数の構造・工法を展開しています。大東建託 DK SELECT 建物構造・性能[参照]
そのため「大東建託は音が響く」「大東建託なら静か」とブランドだけで判断するのは適切ではありません。同じDK SELECTでも、建物の構造、築年数、間取り、上下左右の住戸配置などによって条件が違います。
一方、DK SELECTは商品ラインアップが非常に幅広く、カップル向け1LDKやファミリー向け物件なども展開されています。希望エリアで比較的家賃を抑えながら築浅・きれいな部屋を探したい場合には候補にしやすいでしょう。DK SELECT商品ラインアップ[参照]
「騒音に強いブランド」を決めるだけでは不十分
賃貸住宅の音問題で重要なのは、床から伝わる音と壁を通過する音では対策が違うことです。シャーメゾンのSHAIDDのような高遮音床は主に上下階の床衝撃音を低減する技術なので、「上階の足音」と「隣人の話し声」を同じものとして比較することはできません。
隣室のテレビや会話などは界壁の遮音性能、窓から入る道路・電車の音は窓や外壁、上階の足音は床構造というように、音の伝わる経路が異なります。
内見では壁を叩いて判断するより、構造、角部屋か、寝室が隣室のリビングと接していないか、階段・エレベーターの近くではないか、道路や線路が近くないかなどを確認するほうが実用的です。
同棲ならブランドより間取りを重視したほうが満足度が上がりやすい
二人暮らしでは、ブランド以上に間取りが生活の快適さを左右します。特に在宅時間が長い場合、1LDKで十分なのか、2LDKにして一人になれる部屋を確保するのかは重要です。
例えば一人が23時に就寝し、もう一人が深夜までテレビやゲームをするなら、寝室とLDKの位置関係が重要です。寝室とリビングが引き戸一枚でつながる1LDKより、廊下を挟んで寝室が独立した間取りのほうが生活音を分離しやすいことがあります。
また収納が少ない1LDKでは二人分の衣類や荷物がリビングへあふれやすいため、ウォークインクローゼット、シューズクローク、洗面収納などもチェックしたいポイントです。
家賃だけでなく共益費・サポート費・駐車場まで比較する
シャーメゾンなどを見て「家賃が少し高い」と感じた場合は、家賃だけではなく月額総額で比較しましょう。物件によって共益費、24時間サポート、駐車場、保証料、インターネット料金などが異なります。
例えば家賃10万円と11万円の物件でも、10万円側でインターネット5,000円、駐車場1万円が別途必要で、11万円側には無料インターネットや安い敷地内駐車場が付いていれば、実際の差は小さくなることがあります。
さらに初期費用では敷金・礼金、保証会社、鍵関連費用、クリーニング費なども確認します。同棲では引っ越し代や家具・家電の購入費も発生しやすいため、家賃上限ぎりぎりの物件を選ばないことも大切です。
4ブランドを比較するなら同じ条件で内見する
ブランドの違いを実感したいなら、同じエリア・築年数・広さ・家賃帯でDK SELECT、シャーメゾン、ヘーベルメゾン、D-ROOMをそれぞれ内見すると分かりやすくなります。
内見では設備の豪華さだけでなく、玄関を閉めたときの外廊下の音、窓を閉めたときの道路音、隣室との界壁の位置、上階の有無、エアコンや給湯器、収納量、コンセント位置、洗濯機置場などを二人で確認します。
可能なら昼だけでなく周辺を夜にも歩いてみましょう。昼は静かでも夜になると飲食店や交通量の影響が出る場所があります。反対に駅から少し離れるだけで、同じ予算でもシャーメゾンやヘーベルメゾンなどの条件がよい部屋を選べる場合もあります。
結局どれがおすすめ?優先順位別の選び方
4ブランドに絶対的な順位を付けるより、何を重視するかで候補を絞るのがおすすめです。目安として整理すると次のようになります。
| 重視する条件 | チェックしたいブランド |
|---|---|
| 設備・遮音床・住環境を総合的に重視 | シャーメゾン |
| 遮音・耐震・耐火など建物性能を重視 | ヘーベルメゾン |
| 設備・収納・遮音仕様を重視 | D-ROOM |
| 家賃・築浅・物件選択肢のバランス | DK SELECT |
ただしこれはブランドの方向性を整理した目安であり、個々の物件を順位付けするものではありません。例えば古いシャーメゾンと新築のD-ROOM、木造のDK SELECTと鉄筋コンクリート造のDK SELECTでは単純比較できません。
予算内に条件のよいシャーメゾンがあれば第一候補にしつつ、ヘーベルメゾンとD-ROOMも同じ条件で探し、家賃を抑えたい場合にDK SELECTまで広げるという探し方は効率的です。
まとめ:ブランド名だけで決めず「その部屋」の性能と総額で選ぼう
大東建託のDK SELECT、積水ハウスのシャーメゾン、旭化成ホームズのヘーベルメゾン、大和ハウスのD-ROOMはいずれも大手が展開する賃貸住宅です。シャーメゾンだけでなく、ヘーベルメゾンやD-ROOMも遮音性や建物性能に力を入れているため、同棲向け物件を探すなら比較する価値があります。
一方、過去に特定ブランドへ住んで騒音が気にならなかったとしても、次の物件でも同じとは限りません。構造、築年数、商品シリーズ、上下左右の部屋、間取りによって音環境は変化します。
同棲の部屋選びでは「ブランド+物件単体」で判断することが重要です。家賃と共益費などを合わせた月額総額、遮音仕様、収納、間取り、ネット環境、浴室設備、周辺環境まで同じ条件で比較し、二人にとって無理なく長く住める物件を選ぶのが最も失敗しにくい方法です。


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