ストレートアイロンをつけっぱなしで外出したかも?火事の危険性と今すぐ取るべき行動

賃貸物件

外出してから「ストレートアイロンの電源を切ったか分からない」と気付くと、特にカーペットや布製品の近くに置いた可能性がある場合は強い不安を感じるものです。ヘアアイロンは機種によって160℃、180℃、200℃以上といった高温になるため、電源が入ったまま可燃物に接触している可能性があるなら、帰宅するまで何時間も様子を見るのではなく、できるだけ早く安全確認を手配することが重要です。

一方、最近のヘアアイロンには一定時間後に電源が切れる自動電源OFF機能を備えた製品もあります。ただし、搭載の有無や作動時間は製品ごとに異なります。「たぶん自動で切れる」と推測するのではなく、型番から仕様を確認しながら行動するのが安全です。

ヘアアイロンのつけっぱなしで火事になる可能性はある

ヘアアイロンは髪を短時間で整えるため、プレート部分が非常に高温になります。例えば設定温度が160℃なら、通常の家電製品の表面温度とは比較にならないほど高温です。そのため、電源を入れたまま放置してよい家電ではありません。

総務省消防庁も、アイロンやヘアードライヤーなどについて、スイッチを切り忘れたまま放置すると火災の原因になるとして注意を呼びかけています。したがって「ヘアアイロンだから火事にはならない」と考えることはできません。[参照]

特に注意したいのが、カーペット、布団、衣類、タオル、ティッシュ、紙類などの可燃物付近です。硬く耐熱性のある場所に置かれている場合と、熱がこもりやすい布製品に直接接触している場合では危険性が異なります。

カーペットの上に置いた可能性がある場合は安全確認を優先する

カーペットの上に高温のヘアアイロンを置いた可能性があるなら、「仕事が終わるまで待てば大丈夫」とは判断しないほうが安全です。実際に電源が入っているか分からなくても、万一の結果が大きいためです。

自分ですぐ帰宅できない場合は、家族、同居人、近くにいる親族など、鍵を持っていて安全に確認できる人へ連絡する方法があります。賃貸住宅なら、管理会社や大家へ事情を説明し、緊急時にどのような対応が可能か相談することも選択肢です。無断で他人に侵入してもらうのではなく、正規の方法で確認できる人を探します。

また、すでに煙が出ている、焦げ臭いとの連絡があった、火災報知器が作動しているなど、火災が発生している可能性を示す具体的な状況がある場合は119番への通報が必要です。自分や第三者が危険を冒して室内へ入って確認しようとするのは避けてください。

まずヘアアイロンの自動電源OFF機能を確認する

安全確認の手配と並行して確認したいのが、使用しているストレートアイロンに自動電源OFF機能が搭載されているかどうかです。一定時間操作しない状態が続くと、自動的にヒーターへの通電を停止する製品があります。

スマートフォンで「メーカー名 型番 自動電源OFF」「メーカー名 型番 取扱説明書」などと検索すると確認しやすくなります。メーカー公式サイトに取扱説明書が掲載されていれば、そこに「自動電源OFF」「オートオフ」「切り忘れ防止」などの記載がないか探します。

例えば取扱説明書に「電源を入れてから約30分で自動的に電源が切れる」と明記されていれば、正常に機能している限り何時間も160℃を維持し続ける可能性は低くなります。ただし、自動電源OFFがあることを確認できない状態で、それが付いている前提にするのは危険です。

「160℃ならカーペットは燃えない」と温度だけで判断できない

ここで注意したいのが、設定温度だけを見て安全・危険を断定しないことです。物が燃えるかどうかは、素材、接触時間、熱の伝わり方、周囲への放熱、製品の状態など複数の条件によって変わります。

例えば、一瞬触れただけの場合と、高温部分が同じ場所へ長時間押し付けられている場合では状況が違います。また、すぐ炎が出なくても、カーペットや周囲の物が変形・変色・焦げる可能性があります。

そのため、「設定が160℃だから発火温度以下だろう」「数時間なら大丈夫だろう」といった推測ではなく、高温になる電熱器具を可燃物の上に置いた可能性がある、という条件を重視して対処するほうが安全です。

帰宅できないときに取れる行動を順番に整理する

外出先で電源の切り忘れに気付いた場合は、パニックになって危険な運転などをするのではなく、できることを順番に確認します。

  1. 製品の型番を調べ、自動電源OFF機能の有無と作動時間を確認する
  2. 家族や同居人など、安全に室内を確認できる人へ連絡する
  3. 賃貸住宅なら管理会社・大家へ相談する
  4. 煙・焦げ臭・火災報知器の作動など火災を疑う具体的な情報があれば119番へ通報する
  5. 安全確認が済むまでは「きっと切れている」と決めつけない

例えば午前10時に切り忘れへ気付き、午後3時まで帰宅できないのであれば、5時間そのまま待つよりも、まず型番を調べ、そのうえで確認できる人や管理会社へ連絡するほうが現実的です。

なお、職場から急いで戻る場合でも、焦って交通事故を起こしてしまっては別の危険が生じます。自分で戻る以外に安全確認する方法がないかを先に検討することが大切です。

帰宅後はカーペットやコンセント周辺まで確認する

帰宅してヘアアイロンの電源が切れていたとしても、置いていた場所に異常がないか確認しましょう。カーペットの変色、溶け、焦げ、異臭などがないかを見ます。

電源コードやプラグにも、変形、異常な熱、変色などがないか確認します。NITE(製品評価技術基盤機構)には、ヘアアイロンの電源コード付近で断線・短絡・スパークが生じ、出火した事故情報もあります。[参照]

焦げ臭が残っている、コンセントやコードが変色している、製品が異常に熱いといった場合は、そのまま再使用しないでください。製品メーカーや必要に応じて電気工事の専門業者などへ相談するのが安全です。

今後の切り忘れを防ぐ方法

ヘアアイロンは朝の忙しい時間帯に使うことが多く、「切ったつもり」が起こりやすい家電です。そのため、注意力だけに頼らず仕組みで防止すると安心です。

例えば「ヘアアイロンを使い終わったら電源OFFではなくコンセントを抜く」までを一連の動作にします。玄関を出る前のチェック項目に「ヘアアイロン」を加えるのも有効です。

買い替える場合は、自動電源OFF機能の有無と作動までの時間を確認して選ぶ方法があります。また、使用中・使用直後はメーカーが指定する耐熱性のある場所や専用耐熱マットなどを利用し、カーペット、ベッド、ソファ、衣類などの上には置かない習慣をつけることが重要です。

まとめ:ヘアアイロンをつけっぱなしにした可能性があるなら放置しない

ストレートアイロンをつけっぱなしで外出した可能性があり、さらにカーペットなどの可燃物の上へ置いた可能性がある場合、「火事にならないだろう」と帰宅時間まで待つのではなく、できるだけ早く安全確認する方法を探すのが基本です。

自動電源OFF機能が搭載されている製品ならリスクを下げられる可能性がありますが、機能の有無や作動時間は機種によって異なるため、必ずメーカー公式の取扱説明書などで確認してください。

自分がすぐ帰れない場合は家族や同居人、賃貸住宅の管理会社などへ相談し、煙や焦げ臭、火災報知器の作動といった火災を疑う具体的な兆候がある場合は119番へ通報します。何より、今後は使用後にコンセントを抜く・可燃物の上に置かない・自動電源OFF機能のある製品を選ぶといった複数の対策を組み合わせることが、切り忘れによる事故を防ぐうえで有効です。

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