大阪ガスでは2026年10月に一部のガス料金メニューが改定され、対象となる「GAS得プラン」のエコジョーズ料金についても、2026年11月検針分から新しい料金が適用されます。特にガス使用量が少ない家庭では、基本料金の上昇が気になるところです。
ここで注意したいのが、従来の「一般料金」と2026年10月から新設される「一般料金S」は別の料金メニューだという点です。エコジョーズ料金をやめれば自動的に従来の一般料金へ移れるとは限りません。この記事では、2026年の料金改定と一般料金の新規受付終了を踏まえ、少量しかガスを使わない家庭が確認しておきたいポイントを整理します。
大阪ガスのエコジョーズ料金は2026年11月検針分から改定される
大阪ガスは2026年4月9日、ガス料金メニューの見直しを発表しました。一部のGAS得プランについては2026年10月1日付で個別約款を改定し、2026年11月検針分から改定後の料金が適用されます。[参照:大阪ガス 料金改定のお知らせ]
「GAS得プラン エコジョーズ料金」の0m³から20m³までの料金を見ると、2026年9月使用分までは基本料金が月759円(税込)ですが、2026年10月使用分以降の料金表では月1,335円(税込)となっています。一方、基準単位料金は1m³あたり167.41円から145.54円へ引き下げられています。[参照:大阪ガス GAS得プラン エコジョーズ料金]
つまり今回の改定は、単純にすべての料金を値上げする仕組みではなく、基本料金を上げる一方で、ガス1m³あたりの基準単位料金を下げるという料金体系の変更です。そのため、影響の大きさは毎月のガス使用量によって異なります。
月4m³程度しか使わない家庭では基本料金の影響が大きい
ガス料金は基本的に「基本料金+ガス使用量×その月の単位料金」で計算されます。原料費調整制度によって実際の単位料金は毎月変動するため、最終的な請求額は基準単位料金だけでは決まりませんが、使用量が少ないほど基本料金が全体に占める割合は大きくなります。
例えば月4m³しか使用しない場合、基本料金が759円から1,335円になると基本料金部分だけで576円の差があります。一方、基準単位料金は1m³あたり21.87円下がるため、4m³なら基準単位料金ベースで約87円分が減ります。単純計算では、基本料金上昇分を従量料金の低下だけで相殺することはできません。
したがって、毎月数m³程度しかガスを使用しない世帯では、今回の料金体系変更による影響を受けやすいと考えられます。ただし、実際の請求額には各月の原料費調整額なども反映されるため、上記は料金体系を理解するための概算例として考えてください。
エコジョーズ料金を解約すれば従来の一般料金759円にできるとは限らない
ここが2026年の料金改定で特に重要なポイントです。大阪ガスは、従来の標準メニューである「一般料金」の新規申込受付を2026年9月30日で終了すると発表しています。そして2026年10月1日から、新しい標準メニューとして「一般料金S」の受付を開始します。
一方、2026年9月30日までに従来の一般料金を契約している利用者については、2026年10月以降も従来の一般料金の契約内容を継続できます。つまり、すでに一般料金を契約している人がそのまま継続するケースと、2026年10月以降に別プランから標準メニューへ変更するケースは同じではありません。
そのため、2026年10月以降にエコジョーズ料金を解約して標準的な料金メニューへ変更する場合、「基本料金759円の従来の一般料金へ戻せる」と考えて手続きを進めるのは避けたほうがよいでしょう。従来の一般料金は新規申込受付が終了しており、新しい標準メニューは一般料金Sとなるためです。[参照:大阪ガス 一般料金の新規受付終了と一般料金Sの新設]
2026年9月30日までなら従来の一般料金への変更を確認する価値がある
2026年8月時点で料金プランを見直している場合には、時期が重要です。大阪ガスの発表では従来の一般料金の新規申込受付終了日は2026年9月30日となっており、それまでに一般料金を契約した利用者は10月以降も従来の契約内容を継続できるとされています。
そのため、現在エコジョーズ料金など別のメニューを契約している人が従来の一般料金へ変更できる条件を満たしているのであれば、受付終了前に変更できる可能性について大阪ガスへ確認する意味があります。ただし、現在の契約内容や変更手続きの条件によって扱いが異なる可能性があるため、「9月30日までなら必ず変更できる」と自己判断するのは避けましょう。
問い合わせる際は、「現在GAS得プランのエコジョーズ料金を契約している」「月の使用量は約○m³」「2026年9月30日までに従来の一般料金へ契約変更できるか」「変更した場合、2026年10月以降も従来の一般料金を継続できるか」という4点を具体的に伝えると確認しやすくなります。
「一般料金」と「一般料金S」を混同しないことが重要
名称がよく似ていますが、従来の「一般料金」と2026年10月1日から新設される「一般料金S」は料金体系が異なります。大阪ガスによると、一般料金Sは従来の一般料金と比較して、基本料金を引き上げ、従量料金単価を引き下げる設計になっています。
つまり「エコジョーズ料金をやめて一般的な契約にすれば、以前の759円の基本料金に戻る」という単純な関係ではありません。2026年10月以降は従来の一般料金が新規受付されないため、契約変更を検討するときは変更先の正式な料金メニュー名まで確認することが大切です。
また、料金プランは基本料金だけで比較すると判断を誤る場合があります。基本料金が高くても単位料金が安いプランがあるため、実際には過去12か月程度の使用量を使って年間総額を比較するのが確実です。
少量利用なら年間料金で比較する
月4m³前後のように使用量が非常に少ない家庭では、1m³あたり数十円の単位料金差より、毎月固定的に発生する基本料金の差が年間料金に大きく影響する場合があります。そのため「エコジョーズを使っているからエコジョーズ料金が必ず一番安い」とは限らず、自宅の使用実績に合わせて比較する必要があります。
例えば基本料金に月576円の差があれば、単純計算では年間6,912円の差になります。ただし実際には従量料金の差が逆方向に働くため、この6,912円がそのまま年間負担増になるわけではありません。使用量と単位料金を含めた総額で判断することが重要です。
大阪ガスでは料金シミュレーションも案内されています。現在の検針票や会員サイトなどで過去の使用量を確認し、候補となる料金メニューの年間料金を比較すると判断しやすくなります。[参照:大阪ガス GAS得プラン]
まとめ:エコジョーズ料金をやめる前に契約変更日と変更先を確認しよう
大阪ガスのGAS得プラン「エコジョーズ料金」は、2026年11月検針分から改定後の料金が適用されます。0~20m³の区分では基本料金が759円から1,335円になる一方、基準単位料金は引き下げられるため、ガスを多く使う家庭と少なく使う家庭では影響が異なります。
特に重要なのは、従来の「一般料金」は2026年9月30日で新規申込受付が終了し、10月1日から「一般料金S」が新設されることです。したがって、10月以降にエコジョーズ料金を解約すれば自動的に基本料金759円の従来の一般料金へ移れる、と考えるのは適切ではありません。
一方、受付終了前であれば従来の一般料金への契約変更が可能か確認する余地があります。月数m³程度しか使わない場合は料金差が無視できない可能性があるため、解約・変更手続きをする前に大阪ガスへ現在の契約から従来の一般料金へ変更可能か、変更後も10月以降継続できるかを確認し、年間料金を比較してから決めるのが安全です。料金制度や受付条件は変更される可能性もあるため、最終的な契約条件は大阪ガスの最新案内で確認してください。

コメント