ライフルホームズなどの注文住宅の広告で、「1000万円で建てられる」「月々6万円代の支払いで済む」といったキャッチフレーズを目にすることがあります。しかし、この広告が本当に現実的なのか、どんなカラクリがあるのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。この記事では、注文住宅の実際の総額費用や月々の支払いについて、具体的に解説します。
1000万円の注文住宅とは?土地代は含まれているのか?
広告でよく見かける「1000万円で建てられる注文住宅」とは、基本的に建物本体の費用のみを指しています。土地代や外構工事、給排水設備、その他の諸経費は含まれていないことが多いため、実際にかかる総額は大幅に増える可能性があります。
たとえば、東京都23区外のエリア(調布や三鷹など)で土地を購入する場合、土地代だけで数千万円が必要になることが一般的です。このため、土地代込みの総額で考えると、1000万円では到底収まらないケースがほとんどです。
月々6万円代の支払いは本当か?
「月々6万円代の支払い」という広告もよく見かけますが、これはローンの返済期間や金利に大きく依存します。たとえば、35年ローンを組んで、低金利で借り入れた場合には、月々の支払いを抑えることは可能です。しかし、実際にはローンに加えて固定資産税や保険料、メンテナンス費用なども発生します。
また、ローンの組み方次第では月々の支払いを抑えることができますが、初期費用や頭金の額によっても負担は変わるため、しっかりとシミュレーションを行うことが重要です。
東京都23区外での総額費用と月々の支払いシミュレーション
例えば、東京都の調布や三鷹エリアで30坪の土地を購入し、注文住宅を建てる場合のシミュレーションを見てみましょう。
- 土地代: 調布や三鷹では、坪単価が高く、30坪で5000万円程度になることが多いです。
- 建物代: 建物本体の費用として1000万円のシンプルなプランを選択した場合。
- 総額: 土地代5000万円 + 建物代1000万円 + 諸経費500万円 = 総額6500万円。
この6500万円を仮に35年ローン、金利1%で借り入れた場合、月々の支払いはおおよそ18万円程度になります。これに加えて、固定資産税やメンテナンス費用が別途かかるため、実際の支払い額はもう少し高くなるでしょう。
平屋の注文住宅を選ぶ場合の考慮点
平屋を選択する場合、建築コストは2階建てよりも割高になることがあります。特に都市部では、土地面積に対して建物の占有面積が大きくなるため、土地代がかさむケースもあります。とはいえ、平屋はバリアフリー性や生活動線の良さなど、将来を見据えた生活設計には適した選択肢となることが多いです。
子供が1人で良いという前提で平屋を検討する場合、収納スペースや間取りの工夫が求められますが、快適な暮らしを実現できる可能性があります。
まとめ:注文住宅の広告に惑わされず、総額費用を把握しよう
注文住宅の「1000万円で建てられる」「月々6万円代」という広告には、あくまで建物本体の費用のみが含まれており、土地代やその他の諸費用が別途必要です。東京都23区外でも、土地代は非常に高額になることが多く、総額でのシミュレーションが重要です。
家を建てる際は、土地代、建物費用、諸経費すべてを考慮し、ローンの支払い額やその他の固定費用をしっかりと確認しましょう。将来のライフスタイルに合わせた家づくりを行うために、現実的な予算計画を立てることが成功の鍵です。
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