水道管の漏水が発生した場合、特にコンクリートの基礎部分での漏れは修理が難しく、工事が大規模になりがちです。特に築40年以上の建物で、水道管がコンクリートを貫通している場合、どのように対応すべきか悩むところです。この記事では、コンクリート下の水道管の漏水に対する応急処置とその後の長期的な修理方法について解説します。
水道管の漏水箇所特定と修理の難しさ
水道管の漏水箇所がコンクリートの基礎部分にある場合、その特定と修理には専門的な知識と技術が必要です。塩ビ管のような樹脂製の配管は、金属製のものに比べて耐久性が低く、経年劣化でひび割れや破損が生じやすいです。特に40年もの年月が経過している場合、配管全体の劣化が進んでいる可能性が高いです。
水道業者から指摘された通り、メーター以降の全てをやり直さなければならないことがありますが、これは漏水が発生した箇所だけでなく、周辺の配管の劣化も考慮しているからです。
応急修理としての樹脂流し込み方法
水道管の漏水に対して、樹脂を流し込む方法は一部で使われることがあります。この方法は、パイプ内部に樹脂を流し込んで亀裂や破損部分を補修するものです。ただし、これはあくまで応急処置であり、根本的な解決にはなりません。
樹脂流し込みの技術は「インサートリペア」として知られており、パイプ内部で化学反応を起こして樹脂が固まり、漏水部分を一時的に修復します。これによって水漏れを一時的に止めることはできますが、長期的には配管の劣化が進行しているため、完全な修理には至りません。
コンクリート下での水道管修理の方法
コンクリート下に埋設された水道管の修理は、単にパイプを交換するだけでなく、コンクリートを掘削する作業が伴います。特に3階建ての建物の場合、下の階に水漏れが発生していると、その修理には多くの工事が必要になります。
修理方法としては、以下のようなアプローチがあります。
- コンクリートを掘削して水道管を取り出し、交換する。
- 専用の機材を使って漏水箇所を特定し、その部分だけを修理する。
- 全体的な配管を交換する際には、配管の位置やルートを変更し、漏水を防ぎやすくする。
修理を避けたい場合の選択肢
もし、コンクリートを掘削するような大規模な修理を避けたい場合、一時的に水道管を別のルートに変更することも可能です。例えば、建物の外周に新たな配管を引くことで、コンクリート部分の水道管を使わずに済む方法があります。
また、建物の内部での配管交換を行わず、外部の水道管だけを新しいものにすることで、修理費用を抑える方法も考えられます。しかし、この場合も後々のリスクを考慮する必要があります。
まとめ:水道管の漏水修理の最適な選択
水道管の漏水がコンクリート下で発生した場合、その修理には多大な費用と手間がかかることが一般的です。応急修理として樹脂を流し込む方法もありますが、長期的には配管の全面的な交換や別ルートへの配管変更が必要です。
最適な方法は、専門家と相談し、建物の状態や修理の規模を考慮した上で決定することです。また、修理後は定期的な点検を行い、再発防止に努めることが大切です。
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