新築マンションを購入した際、巾木の下に5mm以上の隙間があると気になる方も多いでしょう。特に、掃除機が届かずホコリが溜まりやすい状況では、修正すべきなのか判断に迷います。本記事では、巾木の隙間の一般的な基準や、修正の必要性、対応方法について解説します。
巾木の下の隙間は正常なのか?
巾木の役割は、壁と床の間の保護や仕上げを整えることです。一般的には、巾木の下にわずかな隙間があるのは施工の特性上避けられませんが、許容範囲があります。
一般的な隙間の基準
- 2〜3mm程度の隙間は許容範囲とされることが多い
- 5mm以上の隙間は、施工精度によっては問題とされることもある
- 床材の膨張・収縮を考慮した施工上の意図がある場合も
施工会社が「正常」と回答した場合でも、マンションの施工基準を確認し、5mm以上の隙間が問題とされるか確認するのがよいでしょう。
巾木の下に隙間ができる理由
巾木の隙間が広くなる原因はいくつかあります。
1. 施工精度のばらつき
施工業者の作業精度によって、巾木の高さが一定でない場合があります。特に、職人の技術によって仕上がりに差が出ることも。
2. 床材の厚みや収縮
フローリングの種類によっては、施工後に多少の収縮や膨張が起こり、隙間が目立つことがあります。特に無垢材の床では起こりやすい現象です。
3. 床のレベル(高さ)のばらつき
床の高さがわずかに違うと、巾木の位置も変わり、結果的に隙間が広がることがあります。
巾木の隙間を修正する方法
巾木の隙間が気になる場合、以下の方法で改善できます。
1. コーキングで埋める
5mm程度の隙間であれば、コーキング材を使って埋めるのが一般的です。施工会社に依頼できる場合もありますが、自分で行うことも可能です。
- コーキング材(壁色や床色に合わせたもの)を購入
- 隙間に均等に充填
- ヘラでならして仕上げる
ただし、床材の伸縮を考慮し、完全に埋めない方が良い場合もあるため、事前に確認が必要です。
2. 巾木の交換・再施工
隙間が5mm以上あり、見た目や清掃のしづらさが気になる場合は、巾木の交換や再施工を依頼する方法もあります。
- 施工業者に問い合わせ、再施工の可否を確認
- 交換する場合の費用を確認(無料対応か有償か)
- 新たな巾木を取り付ける際の仕様を決める
施工会社へ相談する際のポイント
巾木の隙間について施工会社に相談する際は、以下の点を伝えるとスムーズです。
- 他の部屋の巾木との比較(差があるかどうか)
- 隙間が5mm以上であることを明確に伝える
- 掃除がしづらく、ホコリが溜まりやすい点を強調
- 修正の可能性と費用負担の有無を確認
新築の引き渡し後の修正は、アフターサービスの範囲内で対応されることもあるため、契約内容を確認しましょう。
まとめ
巾木の下の隙間は通常2〜3mm程度ですが、5mm以上の隙間がある場合、施工精度の問題や床材の特性が影響している可能性があります。施工会社へ確認し、適切な対応を依頼することが重要です。また、コーキング材での補修や、巾木の交換・再施工などの方法も検討できます。快適な住環境を保つためにも、気になる点は早めに対処しましょう。
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