住宅を購入する際、ローンの適正額は非常に重要なポイントです。特に、子供の教育資金や老後資金も考慮しながら、無理なく返済できるかを検討する必要があります。本記事では、年収900万円のご家庭が5000万円の住宅ローンを組む場合の適正性について詳しく解説します。
住宅ローンの適正額とは?
一般的に、住宅ローンの適正額は以下の基準で判断されます。
- 年収倍率:ローン額が年収の5〜6倍以内が目安
- 返済負担率:年収に対する年間返済額の割合が25%以下が望ましい
- 将来のライフプラン:教育費・老後資金を無理なく確保できるか
これらの基準をもとに、ご家庭の財務状況を分析してみましょう。
5000万円の住宅ローンは適正か?
ご家庭の収入・資産をもとにシミュレーションすると、以下のようになります。
1. 年収倍率
ローン5000万円に対し、世帯年収は約1050万円(夫900万円+妻100万円+副収入50万円)。
5000万円 ÷ 1050万円 = 約4.76倍
これは「5〜6倍以内」の基準内なので、年収倍率の観点では問題ありません。
2. 返済負担率
例えば、35年ローン・金利1.0%(固定金利)で試算すると、
ローン額 | 毎月の返済額 | 年間返済額 | 返済負担率 |
---|---|---|---|
5000万円 | 約14.1万円 | 約169万円 | 約16% |
返済負担率が25%以下に収まるため、家計には余裕がありそうです。
教育資金と老後資金の影響
1. 教育資金
お子様が2人いる場合、教育費の目安は以下の通りです。
- 公立小・中・高校+国公立大学:約1000万円/1人
- 私立小・中・高校+私立大学:約2500万円/1人
貯金500万円+資産2500万円があるため、教育資金の備えは問題なさそうです。
2. 老後資金
60歳時点でローンが1500万円残りますが、退職金(2500万円予定)や資産売却で対応可能。無理な負担はないと考えられます。
5000万円の住宅ローンを組む際のポイント
ローンを組む際は、以下の点も考慮しましょう。
1. 金利リスクを考える
固定金利と変動金利の選択が重要です。金利上昇のリスクを考え、固定金利か長期固定のミックスローンが安心です。
2. 予備資金を確保
家計の変動や修繕費を考慮し、生活防衛資金として最低300万円は確保しましょう。
まとめ
総合的に判断すると、5000万円の住宅ローンは適正範囲内です。収入と資産状況を考慮すれば無理なく返済可能ですが、金利リスクと予備資金の確保を忘れずに、安心してローンを組みましょう。
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