これから一人暮らしを始める方にとって、雪が多い地域での水道の管理は重要なポイントです。特に冬場の水抜き作業を適切に行わないと、水道管の破裂など大きなトラブルにつながる可能性があります。本記事では、水抜きの必要性や正しい方法について詳しく解説します。
水抜きが必要な理由とは?
寒冷地では、気温が氷点下になることで水道管の中の水が凍結し、膨張して破裂する危険があります。特に家を空けるときや長期間使用しないときは、水道管の中に水を残さないようにすることが大切です。
水道管の破裂が起こるとどうなる?
- 水道管が破裂すると、修理に高額な費用がかかる。
- 漏水によってマンションやアパートの他の住民に迷惑がかかる。
- 修理が完了するまで水が使えなくなる可能性がある。
水抜きの方法とポイント
水抜きを行う場合、基本的には建物の管理会社や不動産会社の指示に従うのがベストです。しかし、一般的な水抜きの手順としては以下のようなものがあります。
1. 元栓を閉める
まず、水道メーターの元栓を閉めることで、家全体の水の供給を止めます。元栓の位置は通常、屋外のメーターボックスの中にあります。
2. 家の中の蛇口を開ける
家中の蛇口を開けて、管内の水を完全に抜きます。特に、洗面所やキッチンの水道、トイレの水抜きを忘れずに行いましょう。
3. 給湯器の水抜きをする
追い焚き機能がついている場合は、給湯器の水抜きボタンを押して給湯管の中の水を抜く必要があります。
4. トイレのタンクの水を抜く
トイレの水も凍結の原因になるため、レバーを回してタンク内の水を流した後、タンクに残った水を抜きます。
水抜きが不要な場合とは?
一方で、不動産会社とガス会社で意見が異なるケースもあります。以下の条件に当てはまる場合は、水抜きをしなくても良いことがあります。
- 常に暖房をつけている(室温が10℃以上を維持できる)。
- 浴槽に水を張っておくことで、水道管内の圧力を維持できる。
- 水道管が断熱処理されており、凍結しにくい構造になっている。
ただし、長期間家を空ける場合は、水抜きをするのが安全です。
水抜きをしないリスク
水抜きをしなかった場合、以下のようなリスクがあります。
1. 水道管が破裂する
最も大きなリスクは水道管の破裂です。修理費用がかかるだけでなく、近隣住民への被害が出る可能性もあります。
2. 追い焚き機能の故障
給湯器に水が残っていると、凍結によって部品が破損し、修理が必要になる場合があります。
3. 水が出なくなる
凍結によって水道が使えなくなると、解凍するまで待つしかありません。
水抜きをするかどうかの判断基準
水抜きをするかどうかの判断基準として、以下のポイントを確認しましょう。
- 気温が氷点下になる地域か?
- 不動産会社とガス業者のどちらの指示を優先するべきか?
- 日常的に部屋を暖めているか?
- 長期間留守にする予定があるか?
不安がある場合は、管理会社や水道局に直接確認するのが確実です。
まとめ
雪国での一人暮らしでは、水道管の凍結対策として水抜きの必要性をしっかり把握することが大切です。水抜きを行うべきかどうかは、地域の気候や住まいの設備によって異なるため、以下のポイントを確認しましょう。
- 水道管が凍結する恐れがある場合は水抜きを行う。
- 不動産会社や管理会社の指示に従う。
- 暖房を使用し続ける場合や水を流し続ける場合は水抜きが不要なこともある。
- 長期間家を空ける場合は、基本的に水抜きを行う。
もし不安があれば、管理会社や水道局に確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。
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