住宅ローン控除を申請する際に必要となる「住宅取得対価の額」と「土地取得対価の額」について、正しく理解し、適切に申告することが重要です。本記事では、住宅の購入にかかる金額の計算方法や、申告時の記入方法について詳しく解説します。
住宅取得対価の額とは?
住宅取得対価の額とは、住宅の取得にかかった費用の総額を指します。具体的には、以下の費用が含まれます。
- 建物の工事請負契約書に記載されている請負代金額(税込)
- 追加工事費用(変更追加工事請負契約書に記載されている金額も含む)
- 消費税(住宅取得時にかかる場合)
したがって、工事請負契約書に記載された金額に加え、追加工事契約書に記載された費用も足して計算します。
土地取得対価の額とは?
土地取得対価の額は、土地を購入する際に支払った金額を指します。具体的には以下の金額が該当します。
- 売買契約書に記載された土地の売買代金
- 消費税(課税対象の場合)
- 仲介手数料(不動産会社を介した場合)
基本的には、売買契約書に記載されている土地代金をそのまま記入すれば問題ありません。
住宅ローン控除申告時の正しい記入方法
住宅ローン控除の申請書に記入する際は、以下の手順で記載してください。
1. 住宅の取得対価の額の記入
工事請負契約書に記載された「請負代金額(税込)」に加え、追加工事費用も合算し、合計金額を記入します。
例: 工事請負契約書の金額 2,500万円 + 追加工事費用 200万円 = 2,700万円
2. 土地の取得対価の額の記入
売買契約書に記載された「土地の売買代金(税込)」をそのまま記入します。
例: 土地の売買代金 1,500万円
注意点とポイント
- 住宅取得対価の額には、ローン手数料や登記費用などの諸費用は含まれません。
- 土地の取得対価の額も、固定資産税や不動産取得税は含みません。
- 住宅ローン控除の申請には、請負契約書や売買契約書の写しを添付する必要があります。
まとめ
住宅ローン控除の申請時には、住宅の取得対価の額と土地の取得対価の額を正しく記入することが重要です。
- 住宅取得対価の額には「請負代金額(税込)」と「追加工事費用」を含める。
- 土地取得対価の額には「売買契約書に記載された金額」を記入する。
- 諸費用や税金は含めず、必要な契約書の写しを提出する。
正しく記入することで、スムーズに住宅ローン控除を受けることができます。
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