所有権移転登記における登録免許税の計算方法【具体例付き解説】

不動産

不動産の所有権移転登記を行う際には、登録免許税が必要になります。登録免許税の計算は課税価格に税率を掛けて算出しますが、計算方法を正しく理解しておかないと誤差が生じることがあります。本記事では、登録免許税の計算方法を具体例を交えて詳しく解説します。

登録免許税の基本的な計算方法

登録免許税は、次の計算式で求められます。

登録免許税 = 課税価格 × 税率

課税価格は、固定資産税評価額をもとに計算されます。

具体的な計算例

以下の条件で、登録免許税を計算してみましょう。

  • 共有名義の不動産(持分 1/2)
  • 建物評価額:5,335,488円
  • 家屋評価額:3,257,561円
  • 税率:4/1000(通常の所有権移転登記の場合)

1. 課税価格の計算

まず、評価額を共有持分に応じて按分します。

  • 建物評価額(共有持分 1/2):5,335,488 ÷ 2 = 2,667,744円
  • 家屋評価額(共有持分 1/2):3,257,561 ÷ 2 = 1,628,780円

課税価格は、千円未満を切り捨てます。

  • 建物評価額:2,667,000円
  • 家屋評価額:1,628,000円
  • 合計課税価格:2,667,000 + 1,628,000 = 4,295,000円

2. 登録免許税の計算

登録免許税は、課税価格に税率(4/1000)を掛けて計算します。

4,295,000 × 4/1000 = 17,180円

百円未満を切り捨てると、最終的な登録免許税は17,100円となります。

登録免許税の注意点

1. 課税価格の切り捨てルール

課税価格は、千円未満を切り捨てて計算する必要があります。間違えて四捨五入すると誤差が生じるので注意しましょう。

2. 適用される税率

通常の所有権移転登記の税率は4/1000ですが、一定の要件を満たす場合(住宅用の軽減措置など)は、軽減税率が適用されることがあります。適用条件を確認しましょう。

3. 共有持分に応じた計算

共有名義の場合は、各持分ごとに課税価格を算出する点に注意してください。全額で計算してしまうと、誤った税額になってしまうことがあります。

まとめ

所有権移転登記における登録免許税は、課税価格 × 税率で計算されます。本記事の計算例では、課税価格4,295,000円に税率4/1000を掛け、最終的な税額は17,100円となりました。計算時には、課税価格の切り捨てルールや税率の適用条件に注意しましょう。

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