住宅を購入する際、無理のない住宅ローンの借入額を考えることは非常に重要です。今回は、夫婦共働きで世帯年収600万円(夫300万円、妻300万円)の場合、どのくらいの住宅ローンを組むのが適正なのかを解説します。
適正な住宅ローンの借入額の目安
住宅ローンの借入額は、一般的に以下の基準で考えられます。
- 年収の5倍以内:無理なく返済できる範囲
- 年収の6~7倍:ややリスクがあるが可能
- 年収の8倍以上:返済負担が大きくなる可能性が高い
この基準に当てはめると、世帯年収600万円の場合、以下のような借入額が目安になります。
年収倍率 | 借入額の目安 |
---|---|
年収の5倍 | 3,000万円 |
年収の6倍 | 3,600万円 |
年収の7倍 | 4,200万円 |
毎月のローン返済額の試算
住宅ローンを組む際、毎月の返済額がどれくらいになるのかも重要です。以下に、借入額別の月々の返済額(35年ローン、金利1.0%と仮定)を示します。
借入額 | 月々の返済額 |
---|---|
3,000万円 | 約84,600円 |
3,600万円 | 約101,500円 |
4,200万円 | 約118,300円 |
世帯年収600万円(手取り約480万円)の場合、月々の手取りは約40万円前後と考えられます。住宅ローンの負担率を25%以内に抑えると、安全に返済できる額は約10万円以内が理想です。
考慮すべきポイント
1. 共働きを前提にしすぎない
現在は夫婦で収入があるものの、将来的に片方が収入を得られなくなる可能性も考慮し、夫の収入だけで返済できる金額に抑えるのが理想です。
2. 子どもを持つ予定がある場合
子どもがいると教育費がかかります。特に私立学校や習い事を考える場合、家計の負担が増えるため、住宅ローンの返済額は慎重に設定する必要があります。
3. 頭金を用意する
頭金を多く準備すれば借入額を減らすことができ、月々の返済負担も軽減できます。理想的には物件価格の10~20%を頭金として用意すると良いでしょう。
まとめ
世帯年収600万円の場合、住宅ローンの借入額の目安は3,000万円~3,600万円が無理のない範囲です。
- 年収の5倍(3,000万円)であれば安全圏
- 年収の6倍(3,600万円)なら少し余裕をもって返済可能
- 年収の7倍(4,200万円)はリスクが高まる
また、毎月のローン返済額は10万円以内に抑えるのが理想です。将来のライフプランを考えながら、無理のない範囲で住宅ローンを組むことをおすすめします。
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