東京都世田谷区の公示価格を基に、固定資産税の概算を知りたい方へ。本記事では、固定資産税の計算方法や新築住宅の税控除について解説し、具体的なシミュレーションも紹介します。
固定資産税とは?基本的な仕組み
固定資産税は、不動産(土地や建物)を所有している人に課される税金です。毎年1月1日時点の所有者に課税され、市町村が徴収します。
1. 固定資産税の計算式
固定資産税は、以下の式で計算されます。
固定資産税額 = 課税標準額 × 1.4%
課税標準額とは、原則として「固定資産評価額」となりますが、土地には特例措置が適用される場合があります。
土地の固定資産税の計算
1. 固定資産評価額の目安
公示価格は市場価格の指標であり、固定資産税の基準となる「固定資産評価額」は、公示価格の約70%が目安とされています。
したがって、公示価格が1㎡あたり730,000円の土地では、
- 固定資産評価額(1㎡あたり)= 730,000円 × 70% = 511,000円
- 43㎡の土地全体では、511,000円 × 43㎡ = 21,973,000円
2. 課税標準額の特例
住宅用地には特例措置が適用され、
- 小規模住宅用地(200㎡以下):評価額の1/6が課税標準額
したがって、
- 21,973,000円 ÷ 6 = 3,662,167円(課税標準額)
3. 土地の固定資産税
3,662,167円 × 1.4% = 約51,270円
建物の固定資産税の計算
1. 固定資産評価額の目安
建物の固定資産評価額は、一般的に建築費の50~60%程度とされます。今回は、75,000,000円の新築戸建てを購入したケースを考えると、
- 固定資産評価額(概算) = 75,000,000円 × 50% = 37,500,000円
2. 建物の固定資産税
37,500,000円 × 1.4% = 約525,000円
3. 新築住宅の固定資産税減額措置
新築住宅(床面積50㎡以上)の場合、3年間は建物の固定資産税が半額になります。
- 減額後の税額 = 525,000円 ÷ 2 = 約262,500円
固定資産税の年間概算
項目 | 税額 |
---|---|
土地の固定資産税 | 約51,270円 |
建物の固定資産税(新築減税適用) | 約262,500円 |
合計(新築減税適用時) | 約313,770円 |
※新築減税適用期間(3年間)が終了すると、建物の固定資産税は約525,000円に戻ります。
まとめ
今回のケースでは、
- 固定資産税の年間負担額は、新築減税適用時で約31万円。
- 減税期間終了後は約57万円に増加。
- 土地には住宅用地の特例(1/6)が適用されるため、税負担が軽減される。
固定資産税の金額は、物件の立地や評価額によって異なります。購入前にシミュレーションし、将来的な税負担も考慮しておきましょう。
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