不動産を購入する際に「仲介手数料がかかる物件とかからない物件がある」と言われたことはありませんか?また、「仲介業者が売主・買主の両方から手数料を受け取れるのに、なぜ片方だけからしか取らないことがあるのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。この記事では、片手仲介と両手仲介の違いや、建売物件における仲介手数料の有無について詳しく解説します。
片手仲介と両手仲介の違い
不動産業界では、売主と買主の間を取り持つ「仲介業者」が重要な役割を果たします。仲介手数料の仕組みには、以下の2つの形態があります。
1. 片手仲介とは?
片手仲介とは、仲介業者が売主または買主のどちらか一方からのみ仲介手数料を受け取る仕組みのことです。例えば、以下のようなケースがあります。
- 売主が業者(不動産会社)の場合、売主が仲介業者に報酬を支払う。
- 買主が不動産会社に依頼した場合、買主が仲介手数料を支払う。
この方式では、仲介業者はどちらか一方の利益を最優先することになり、より公正な取引が期待できます。
2. 両手仲介とは?
両手仲介とは、仲介業者が売主と買主の両方から仲介手数料を受け取る仕組みです。例えば、以下のようなケースがあります。
- 売主が一般の個人で、買主も一般の個人の場合。
- 仲介業者が売主・買主の両方と契約を結び、それぞれから手数料をもらう。
両手仲介では、仲介業者はより多くの利益を得られますが、売主・買主双方にとって最適な取引になるとは限りません。
なぜ仲介手数料がかかる物件とかからない物件があるのか?
不動産を購入しようとすると、同じ担当者から「この物件は仲介手数料がかかります」「この物件は仲介手数料がかかりません」と言われることがあります。その違いはどこにあるのでしょうか?
1. 売主が不動産業者かどうか
建売住宅や分譲マンションの場合、売主が不動産会社であることが多いです。売主が不動産会社の場合、その会社が直接販売している物件では仲介手数料がかかりません。これは、買主が仲介業者を通さずに直接契約を結ぶからです。
2. 仲介業者が介在するかどうか
一方、同じ建売物件でも不動産会社ではなく仲介業者を経由して購入すると、仲介手数料が発生することがあります。これは、仲介業者が取引を取りまとめる役割を果たすためです。
3. 物件ごとの契約形態の違い
例えば、同じ不動産会社が売主であっても、販売形態によって仲介手数料が発生する場合があります。
- 自社で直接販売する物件(自社物件):仲介手数料なし
- 他の不動産業者の物件を取り扱う場合:仲介手数料あり
そのため、仲介業者を通すかどうかで費用が異なるのです。
片手仲介のメリットとデメリット
メリット
- 買主・売主どちらか一方の利益を最優先しやすい。
- 公正な取引をしやすい。
- 仲介手数料が安くなるケースがある。
デメリット
- 仲介業者の利益が少ないため、対応が手薄になる可能性がある。
- 選べる物件が限定されることがある。
まとめ
不動産取引における「片手仲介」と「両手仲介」の違いを理解することで、仲介手数料の有無や仕組みを把握し、無駄な費用を抑えることができます。
特に、建売物件を購入する際には、「この物件は仲介手数料がかかる」「この物件はかからない」という違いがあることを理解し、最適な方法で購入することが重要です。
不動産の購入を検討している方は、仲介業者にしっかりと質問し、納得のいく形で取引を進めることをおすすめします。
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