駐車場の土間コンクリートに50cm四方の穴を開けて植物を植えたいと考えている方にとって、はつり作業は想像以上に大変な作業です。特に、ディスクグラインダーで切れ込みを入れた後の手作業ではつる工程は、時間と労力がかかるため、できるだけ効率化したいところです。
はつり作業の基本と効率化のポイント
コンクリートのはつり作業には、通常「切れ込み」→「はつり」という流れがあります。手作業では石頭(ハンマー)とタガネを使ってコツコツ進めることになりますが、これは非常に骨の折れる作業です。
そこで、マキタのハンマードリルHR2300を活用することで、少しでも効率的に作業を進める方法を考えます。
ハンマードリルHR2300の活用方法
HR2300は「回転+打撃」と「回転」の2モードしかありませんが、以下の方法で役立てることが可能です。
1. 先にドリルで穿孔してはつりしやすくする
ハンマードリルHR2300は、打撃単体の「ハツリモード」はありませんが、「回転+打撃」モードでコンクリートに穴を開けることができます。この穴を活用して、はつり作業を効率化しましょう。
方法:
- ディスクグラインダーでカットラインを入れる(すでに完了)
- カットラインの内側に、10cm間隔で穴を開ける(深さ5~8cm程度)
- この穴をガイドにして、ハンマーとタガネで叩く
これにより、コンクリートの破砕がしやすくなり、手作業の負担を軽減できます。
2. できるだけ細かく穴を開けて分割する
通常のはつり作業では、1枚のコンクリートを一気に砕こうとすると大変ですが、事前に細かく穿孔しておくことで、小さなブロックごとに取り外しやすくなります。
おすすめの穴あけ配置:
- 50cm四方の範囲に、縦横10cm間隔で穴を開ける(合計25箇所程度)
- 穴を開ける際、周囲のグラインダー切れ込みをなぞるように開けると割れやすい
これにより、タガネを使ったはつり作業が格段に楽になります。
3. 強力なチゼルビット(平ノミ)を装着する
HR2300は「ハツリ専用モード」がないものの、「回転+打撃」モードでチゼルビット(平ノミ)を装着することで、削るように作業できます。
チゼルビットの使い方:
- カットラインに沿って、ハンマードリルを傾けながら当てる
- 「回転+打撃」モードで、コンクリート表面を少しずつ削る
- ある程度削れたら、ハンマーとタガネで割る
完全なハツリ機のようにはいきませんが、手作業よりはるかに楽になります。
ハツリ作業をさらに楽にするアイデア
1. 水を使ってコンクリートを軟化させる
コンクリートは乾燥状態では非常に硬いですが、水を含ませることで削れやすくなる場合があります。
作業前日にカットラインやドリル穴に水を染み込ませておくと、作業が多少しやすくなります。ただし、過度に濡らすとドリルの滑りが悪くなるため注意が必要です。
2. レンタルで「電動ハツリ機」を借りる
もし作業負担が大きいと感じたら、レンタル工具店で「電動ハツリ機(電動ブレーカー)」を借りるのも一つの手です。
レンタルの相場: 1日あたり3,000~5,000円程度
DIYでの作業時間と労力を考えると、電動ハツリ機を1日レンタルするだけで数時間の作業が大幅に短縮できるため、コストパフォーマンスは良い選択肢です。
まとめ
土間コンクリートのはつり作業を手作業だけで行うのは大変ですが、ハンマードリルHR2300を活用すれば効率的に進められます。
- 「回転+打撃」モードで穴を開けて分割し、はつり作業を楽にする
- チゼルビット(平ノミ)を装着し、コンクリートを削る
- 水を含ませてコンクリートを柔らかくする
- 電動ハツリ機をレンタルするのも有効な選択肢
手作業の負担を減らしながら、効率的に作業を進めていきましょう。
コメント