溶融亜鉛メッキ鉄部にローバルで再塗装する方法の問題点と選定理由

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外部鉄骨階段などの塗装工事において、溶融亜鉛メッキの鉄部に再塗装を施す際、適切な塗料の選定は非常に重要です。今回は、溶融亜鉛メッキされた鉄部にローバル(常温亜鉛メッキ)を塗る方法について、実際に遭遇した問題点と、その理由を解説します。

1. 溶融亜鉛メッキとは?

溶融亜鉛メッキは、鉄部に亜鉛を溶かして塗布する方法で、非常に高い耐久性と防錆性を持つことで知られています。しかし、経年劣化や傷がつくことによって、その性能が徐々に低下することがあります。

2. ローバル(常温亜鉛メッキ)の特徴

ローバルは常温で塗布できる亜鉛メッキ塗料で、簡単に補修ができるため、一般的に鉄部の一時的な修復に使用されます。しかし、溶融亜鉛メッキされた部分に直接塗る場合、期待する効果が得られにくい場合があります。

3. 直接塗装による問題点

鉄部に溶融亜鉛メッキが施されている場合、その上にローバルを塗ると、数ヶ月後には発錆する可能性が高くなります。理由としては、溶融亜鉛メッキが既に鉄部にしっかりと接着しているため、ローバルが十分に定着せず、長期的な耐久性に問題を抱えることが多いためです。

4. 代替案と推奨される方法

溶融亜鉛メッキ鉄部を再塗装する場合、ケレンして錆を除去した後、専用の防錆プライマーを使用することが推奨されます。また、耐久性を重視するならば、溶融亜鉛メッキの上から塗装を行うのではなく、適切な補修方法を選ぶことが重要です。

5. まとめ: ローバルでの再塗装は避けるべき

溶融亜鉛メッキ鉄部にローバルを使用して再塗装する方法は、短期間で錆が発生するリスクが高いため、効果的な選択ではありません。適切な防錆処理を施すことで、鉄部の耐久性を長期間維持することが可能です。鉄部の塗装工事を行う際には、専門家のアドバイスを受け、最適な塗料を選ぶことが重要です。

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