耐圧防爆工事のケーブル引き込み口のシール性について：シールテープの使用と防水対策

耐圧防爆工事におけるケーブル引き込み口のシール性は、特に屋外の過酷な環境下では重要です。特に上向きに接続されるニップル部からの雨水侵入を防ぐため、シールテープの使用については慎重に検討する必要があります。

1. 耐圧防爆ネジ部のシールテープ使用について

耐圧防爆のネジ部にシールテープを使用することについては、通常推奨されない場合があります。理由としては、ネジ部が本来のシール機能を持っているため、シールテープが本来の機能に影響を与える可能性があるからです。また、シールテープが老化することや、シール力が低下する恐れがあることも考慮するべき点です。

耐圧防爆構造のネジ部は、通常は十分に防水性を持つ設計になっています。そのため、適切に締め付けられていれば、雨水の侵入はほぼないと考えられます。特に、耐圧防爆タンブラースイッチ、ニップルG22、ジャンクションボックスなどの部品は高い防水性能を誇ります。

万が一のために、ネジ部以外の防水対策を検討することも有効です。例えば、シリコーン系の防水材や、ネジ部に対して追加的な防水キャップを使用することで、さらに水の侵入を防ぐことができます。また、屋外での使用の場合、定期的な点検とメンテナンスも大切です。

耐圧防爆のネジ部にシールテープを使用することは避け、ネジ部の適切な締め付けを行うことで、雨水の侵入を防ぐことができます。また、防水キャップや追加的な防水対策を取り入れることも検討しましょう。これにより、長期間安定した防爆性能を維持することが可能です。