中古マンションの広告における内法面積表示と新築分譲マンションとの違い

中古マンション

中古マンションの広告では、新築分譲マンションと異なり「内法面積」が表示されることがあります。では、なぜ中古マンションでは内法面積だけが表示されるのでしょうか?今回はその理由と関連する法的背景について解説します。

1. 内法面積と登記簿に記載された面積の違い

まず、内法面積とは、壁や柱の中心から測った居住スペースの面積のことです。一方で、登記簿に記載された面積は、建物の外壁の中心線で測った面積を指します。したがって、内法面積は建物内で実際に使用できるスペースを示しており、登記簿に記載された面積は外壁を含むため、実際の使用面積よりも広く表示されることがあります。

2. 中古マンション広告で内法面積が使われる理由

中古マンションの場合、広告に内法面積を使用することが多い理由は、実際に住むことができるスペースの広さを正確に伝えるためです。新築分譲マンションの場合は、建築基準法に基づき、登記簿に記載された面積を用いることが一般的ですが、中古マンションでは以前の住人が使用していた空間を基にするため、内法面積の方が現実的だと考えられています。

3. 新築マンションとの広告表示の違い

新築分譲マンションの広告には、通常登記簿面積が使用されます。これは、建物が完成してからその広さを正式に測定し、登記されるためです。また、法律上、新築マンションでは必ず登記簿面積が基準として使用されることが義務付けられています。対して中古マンションでは、住居に実際に使える空間の広さをより正確に反映させるために、内法面積を記載する場合が多いのです。

4. 購入時の注意点

中古マンションを購入する際には、広告で記載された内法面積と登記簿に記載された面積の違いに注意が必要です。特に、内法面積は実際の生活スペースに近い面積を示しているため、家の広さを比較する際の重要な基準となります。購入前に、内法面積と登記簿面積をしっかり確認することが大切です。

まとめ

中古マンションの広告で内法面積が使用される理由は、実際に住むスペースの広さを正確に伝えるためです。新築分譲マンションと比較すると、法的な基準の違いや実際の使用面積を考慮するために、このような表示方法が取られています。購入を検討する際には、内法面積と登記簿面積を理解し、実際にどれだけの空間が利用できるのかを確認することが重要です。

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