省令準耐火仕様におけるグラスウールの施工についての解説

新築戸建の省令準耐火仕様について、内部の居室や廊下の壁にグラスウールの施工が必要かどうかについての疑問がよく寄せられます。省令準耐火構造は、防火性能を高めるために建物の設計において重要な要素となっており、特に材料選びや施工方法に注意が必要です。

省令準耐火構造とは？

省令準耐火構造は、建物の火災時に一定の耐火性を持たせるために設けられた規定で、火災の際に建物が火を広げないようにするための設計基準です。これには外部からの火災の影響を防ぐための外壁や屋根の仕様、内部の耐火性能を保つための壁や床の仕様が含まれます。

グラスウールは、断熱材として優れた特性を持ち、耐火性が高いことから省令準耐火構造においてよく使用されます。内部の居室や廊下の壁にグラスウールを使用することで、火災時の熱の伝わりを遅らせ、火災の広がりを抑える効果があります。

省令準耐火構造では、外部と面していない各居室や廊下の壁にグラスウールを施工することが求められる場合がありますが、必ずしも全ての壁に施工する必要はありません。設計段階で、どの部分が防火構造として求められるかに基づいて決定されます。

たとえば、隣接する建物との境界に近い壁や、共用部分となる廊下の壁などは、特に耐火性能を強化するためにグラスウールの施工が推奨されます。設計時に、防火性能のチェックが行われ、必要な箇所に適切な材料を使用します。

省令準耐火構造の家を建てる場合、グラスウールの施工が必要な箇所は設計基準によって決まります。居室や廊下の壁にグラスウールを施工することで、火災時の安全性が高まります。どの箇所に施工が必要かは設計段階で確認することが大切です。