擁壁を新しく作ったものの、施工後に不具合が発生している場合、どのように工事会社に相談すべきか悩むことがあるかもしれません。本記事では、擁壁の施工不良に関する具体的な問題と、その対応方法について解説します。
擁壁の不具合とその影響
擁壁の施工不良は、地盤沈下や土砂崩れの原因になる可能性があります。特に、縦目地が入っていない、または目地から土や水が漏れる場合、擁壁が本来の役割を果たさなくなります。水の漏れや土の流出は、擁壁の強度を低下させ、周囲の地盤に悪影響を与える恐れがあります。
そのため、施工不良が発覚した場合には迅速な対応が必要です。工事会社への相談方法とともに、擁壁の修復方法を確認しておくことが重要です。
工事会社への相談方法
工事会社に対しては、まず冷静に事実を伝えることが大切です。不具合が発生している具体的な箇所や状況を明確に伝え、問題を解決するための対応を求めましょう。
「施工途中の写真を見せて欲しい」とお願いした際に「撮っていない」と回答された場合、これは少し疑問が残ります。写真が記録として必要な場合も多いため、施工記録を管理しているはずです。もし、写真がない場合には、その理由を尋ね、今後の対応方法をしっかり確認しましょう。
修復方法としてのコンクリート流し込みの効果
工事会社が提案している「ブロックの一番下に穴を開けてコンクリートを流し込む」という方法は、場合によっては有効な修復方法です。コンクリートを流し込むことで、擁壁の強度を増すことができますが、根本的な問題が解決するわけではありません。
この方法が有効かどうかは、擁壁の構造や土壌の状態によって異なります。必ず専門家に確認してもらい、最適な対応方法を選択することが重要です。
不具合が続く場合のリスク
不具合を放置しておくと、大雨時に水が目地から流れ出すなど、擁壁の劣化が進む可能性があります。土が流れ出ることで、擁壁自体の安定性が損なわれ、最終的には地盤沈下や擁壁崩壊のリスクが高まります。
特に、擁壁ブロックが不揃いである場合、構造的に問題がある可能性も考えられます。早期に修復作業を行い、土砂の流出や水漏れを防ぐことが重要です。
まとめ
擁壁の施工不良が発覚した場合、冷静に問題点を工事会社に伝え、適切な修復方法を提案してもらうことが重要です。コンクリートの流し込みなどの修復方法が提案された場合、その効果と限界を理解し、専門家の意見を求めましょう。また、不具合を放置すると、地盤沈下や擁壁崩壊などの重大な問題に繋がることがあるため、早期の対応が必要です。
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