新築工事での捨てコン打設は、建物の基礎を安定させるために重要な工程です。この際、セメントの選定が非常に大切になります。今回は、通しモルタルなしでセメントを使用する場合に適したセメントの種類について解説します。
1. 捨てコン打設におけるセメントの役割
捨てコンとは、基礎の土台となる部分に打設するコンクリートのことです。このセメントは、基礎部分を支えるために使用され、強度を持つことが求められます。また、セメントは湿気や水分から基礎を保護する役割も果たします。
そのため、捨てコンに使うセメントは高い強度と耐久性が必要です。
2. セメントの種類と選び方
捨てコンの打設に使用するセメントの種類には、主に以下のものがあります。
- 普通ポルトランドセメント: 一般的に広く使われるセメントで、強度と耐久性に優れています。捨てコンの用途にも適しています。
- 早強ポルトランドセメント: 早期に強度を発揮するため、施工後の素早い作業が必要な場合に向いています。
- 高炉セメント: 耐久性に優れ、特に湿気や水に強い特徴があります。長期的な耐久性を重視する場合に適しています。
このように、目的に応じたセメントを選ぶことが重要です。特に、捨てコン打設においては、強度が必要なため、普通ポルトランドセメントが一般的に使用されます。
3. セメント選定のポイント
捨てコンに適したセメントを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 強度: セメントは高い圧縮強度が求められます。捨てコンのセメントは、早期の硬化と強度発揮が求められるため、強度の高いポルトランドセメントを選ぶのが良いでしょう。
- 耐久性: 湿気や水による劣化を防ぐため、耐久性に優れたセメントが理想的です。特に、基礎部分に使うため、湿気に強い高炉セメントを選ぶのも一つの方法です。
- コスト: 高強度なセメントはコストが高くなるため、予算を考慮して選定することが大切です。
4. 自作や手配をする場合の注意点
セメントを自分で購入して手配する際には、適切な割合で混合する必要があります。多くの場合、現場での作業を迅速に進めるために、セメントメーカーが指定する配合比率に従い、適切な量を準備することが求められます。
また、セメントは湿気や空気に触れることで硬化が早まるため、保存方法や混合時期にも注意が必要です。
5. まとめ
捨てコン打設に使用するセメントは、強度と耐久性が求められます。普通ポルトランドセメントが最も一般的ですが、使用環境や必要な耐久性に応じて、高炉セメントや早強ポルトランドセメントを選ぶことも考えられます。セメント選定には慎重に選ぶことが大切で、現場に適したものを選ぶことが施工後の耐久性に影響を与えるため、しっかりとした検討が求められます。
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