外壁塗装後、仕上がりに気になる点が多々ある場合、どこまでが業界標準でどこからが施工不良かを見極めることが大切です。この記事では、外壁塗装に関する一般的な業界基準と、施工不良と見なされる可能性のある点を解説します。
外壁塗装の業界基準とは?
外壁塗装における業界標準とは、塗装の仕上がりに関する品質や施工方法の基準を指します。一般的には、塗料の均等な塗布、液垂れや気泡のない仕上がり、境目の清潔な塗り分けが求められます。施工業者はこれらの基準に基づいて作業を進めるべきですが、現実には現場の環境や手作業によって多少の誤差が出ることもあります。
ただし、気泡や液垂れが目立つ場合などは施工不良として対応が必要になることがあります。
気になる施工不良の点と業界基準
ご指摘の点を以下に分けて、業界標準と施工不良の判断基準を説明します。
①金属製の雨戸に関する問題
金属製の雨戸に関しては、ケレン清掃や錆止めがきちんと行われた後、塗装が均等に施されることが基本です。漆喰や破片がこびりついている場合、施工前の準備不足が原因と考えられます。
気泡が目立つ場合(20~30%の面積)や液垂れが見られる場合は、これらは施工不良の可能性が高いです。これらは再塗装が必要な部分であり、業界基準に照らし合わせると、再調整が求められる箇所となります。
②境目の塗り分けについて
破風板と壁面の境目の塗り分けについては、刷毛の跳ねが原因で汚くなることがありますが、これは施工の際に注意が必要な部分です。業界基準では、境目がきれいに塗り分けられていることが求められます。
また、雨樋の留め具について、塗り残しや中途半端な塗りがあった場合、これも不良施工の可能性があります。しっかりと塗装が施されていない部分は修正が必要です。
③出窓部分の粘土瓦に関する問題
出窓部分の粘土瓦に関して、塗装がはみ出している部分や、境界がきちんと塗られていない部分は、見た目に不整合をきたします。これも施工不良の一例です。業界標準では、細部まできちんと仕上げることが求められます。
特に、塗装が瓦の裏側にまで施されている場合や、前の塗装がそのまま出ている部分があるのは、塗り残しや塗装漏れと見なされることが多いです。
やんわりと伝えるためのアプローチ
施工不良を指摘する際には、まず冷静に状況を整理し、具体的な問題点を指摘することが重要です。業界標準に照らし合わせて、「この部分は仕上がりが良くないように感じるので、再調整が必要かもしれません」と伝えると良いでしょう。
また、施工業者に対して建設的な提案をすることで、双方が納得できる解決策を見つけやすくなります。例えば、「塗装の気泡や液垂れの部分を再度確認してほしい」といった具体的な要求を伝えることが有効です。
まとめ
外壁塗装の仕上がりに関して気になる点があった場合、業界基準と照らし合わせて判断することが大切です。気泡や液垂れ、境目の塗り分け、瓦の塗装漏れなど、施工不良の可能性がある部分については、業者にやんわりと再調整を依頼することができます。冷静に指摘を行い、良い結果を得るためには、具体的な問題点を明確に伝えることが重要です。
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