新築木造軸組建売住宅での下地追加の相場と仕様指定方法

新築一戸建て

新築木造軸組建売住宅の購入者や建築業者が、上棟前に壁面の下地追加を指定したい場合、どのように仕様を決めるか、そしてその相場はどれくらいかという問題があります。この記事では、下地追加の相場と、実際にどのように指定すればよいかについて解説します。

下地追加の目的と必要性

新築の木造住宅において、壁面への下地追加は主に、吊り戸棚やタオルハンガー、コートレールなどの中荷重のアイテムを取り付けるために行われます。これらのアイテムをしっかりと固定するためには、十分な強度を持った下地が必要です。

下地を追加することで、引き渡し後に市販品などを安全に取り付けることができるため、施工後のトラブルを防ぐことができます。特に、見た目の意匠に関わる部分や耐荷重が大きい取り付け物には、確実な下地補強が求められます。

下地追加の相場について

下地追加の相場は、地域や業者によって異なりますが、一般的に1平方メートルあたり約5000円前後が相場とされています。これには、材料費や施工費が含まれており、下地として使用される材質や施工方法によって価格は変動することがあります。

例えば、SPF相当材や合板を使用する場合、その厚みや強度に応じて追加費用が発生します。また、下地追加をする範囲や作業の難易度によっても相場は前後するため、詳細な見積もりが必要です。

下地追加の仕様の指定方法

下地追加を指定する際には、具体的な位置や材質、サイズを明確に伝えることが重要です。例えば、壁面に設置する棚や吊戸棚を指定する場合、取り付ける高さや取り付ける位置(床面から何ミリの位置)を示し、その場所に適した材質や厚みを指定します。

また、吊戸棚などの重量物を取り付ける場合は、その重量やサイズを伝えることが重要です。例えば、「高さ90cm、幅90cm、奥行き45cmの吊戸棚を取り付けるため、耐荷重約90kgに対応した下地を設ける」といった具体的な指示をすることが望ましいです。

下地追加を指定する際の注意点

下地追加を指定する際には、過剰な強度を求めすぎないことが重要です。例えば、吊戸棚のような荷重の大きいものに対して、コンパネ2枚貼り合わせや強度の高い材料を使用することは有効ですが、過剰に強い材料を使うとコストが無駄に高くなる場合もあります。

また、必要な部分にのみ下地を追加するようにし、全体に均等に貼り付けることで、工事費用を抑えることができます。標準的な荷重を想定し、意匠や使い勝手を考慮しながら、最適な強度を持たせることが重要です。

まとめ

新築木造軸組建売住宅の壁面への下地追加は、取り付けるアイテムやその荷重を考慮した上で、具体的な位置や材質、サイズを指定することが大切です。相場は1平方メートルあたり約5000円前後ですが、詳細な仕様に応じて価格は変動するため、事前にしっかりと見積もりを取ることをおすすめします。適切な強度を確保し、必要な場所にだけ下地を追加することで、効率的にコストを抑えることができます。

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