新築の建物で引き戸を採用している場合、設計図と実際の施工にズレが生じることがあります。特に、扉が内側に引き込む仕様になっているはずが、実際には外側に引き込まれている場合、見た目や使い勝手に影響を及ぼすことがあります。このような場合に、設計の変更が可能かどうかや、変更にかかる手間について解説します。
1. 扉の内外向きの変更は可能か?
設計通りに扉を内側に引き込むべきところが外側になってしまった場合、変更が可能かどうかは工事の進行状況や現場の状態に依存します。クロスを貼る前の段階であれば、まだ手直しが可能です。しかし、施工が進んでいる場合、壁やフレームの一部を壊さなければならないこともあります。
建具枠を変更するためには、まず扉の取り付け位置を変更する必要があります。この作業は、壁を剥がし、枠を再調整する必要があるため、手間がかかります。ただし、クロスを貼る前であれば、比較的手間を少なく変更することができます。
2. 壁の撤去作業とその影響
扉の向きを変更する際、壁に取り付けられている石膏ボードや仕上げ材を取り外す必要がある場合があります。これにより、壁全体に影響が出る可能性があり、その後の仕上げ作業が増えることを考慮する必要があります。
もし壁を剥がす必要がある場合、その分の工事費用が追加で発生することになります。また、取り外した部分の修復には時間がかかるため、変更を行うかどうかは慎重に検討しましょう。
3. 費用と時間についての見積もり
建具枠の変更を行う際には、追加費用がかかることを覚悟しておく必要があります。特に壁を取り外す作業が必要な場合、その分の費用が加算されることが予想されます。
また、作業にかかる時間も長引く可能性があります。壁を壊して新たに壁を作り直す作業や、壁の仕上げに時間がかかることがありますので、スケジュールに余裕を持って工事を進めることが大切です。
4. まとめ
建具枠の変更は、設計図と実際の施工にズレが生じた場合に発生することがあります。クロスを貼る前であれば、内外向きを変更することは可能ですが、壁を壊す作業が伴うため、追加費用や作業時間がかかることを考慮する必要があります。変更を行う場合は、工事業者と十分に相談し、費用や工期について確認してから進めることが大切です。
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