マンションの売却時には、物件の状態についての詳細な記載が求められます。特に築年数が経過したマンションでは、物件の状態に関する特約を適切に記載することが重要です。この記事では、畳床の不陸(不陸とは、床の高さが均等でないこと)について、どのように特約を記載すべきかについて解説します。
不陸とは?
「不陸」とは、建物の床に高低差がある状態を指します。畳床に不陸がある場合、その部分の床の高さに凹凸が生じているということです。これは建物の経年劣化や建設時の不具合などが原因で発生することがあり、特に築年数が長い物件では見られることがあります。
不陸自体は必ずしも重大な欠陥ではなく、構造上の問題でないことも多いですが、売主としてはその事実を買主に適切に伝えることが必要です。
特約にどう記載すべきか
畳床の不陸が発見された場合、それが建物の基礎の傾きによるものでない場合でも、物件の状態を正確に記載することが求められます。特約の中で、「畳床に不陸が存在するが、基礎の傾きとは関係ない」と明記することが重要です。
例えば、次のように記載することが考えられます:
「本物件の畳床に不陸が存在しますが、これは建物の基礎の傾きによるものではありません。購入後の調整はご自身で行っていただく必要があります。」
特約記載時の注意点
特約に不陸を記載する際、いくつか注意点があります。まず、売主としては物件の状態を隠さずに正直に記載することが求められます。後でトラブルになるのを避けるため、詳細に記載しておくことが大切です。
また、買主が不安に感じることのないよう、可能であれば専門家に依頼して調査結果を提供するのも良い方法です。例えば、畳床の不陸が基礎に起因していないことを証明できる書類があれば、それを提示することで買主の安心感を高めることができます。
実際のケーススタディ
実際に、畳床の不陸がある物件で特約を記載した事例では、買主が物件の状態を理解し、納得したうえで購入に至ったケースが多くあります。特約に記載されている内容をしっかりと確認し、購入前に必要な手続きを取ることで、トラブルを回避できます。
一方、特約の記載を省略したり、曖昧に記載したりした場合、後に買主から訴えられるケースもあります。そのため、必ず具体的に状況を記載することが重要です。
まとめ
畳床に不陸がある場合、特約にその事実を明記することが非常に重要です。特約の中で不陸の有無、原因、そして必要な対応について詳細に記載することで、売主と買主双方が納得のいく取引を行うことができます。正確な情報提供がトラブルを避け、スムーズな取引に繋がることを理解しておきましょう。
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