築20年以上のヘーベルハウスでは浴室や洗面所のリフォームを検討するタイミングが訪れますが、見積もりが高額になりやすいことに驚く方も少なくありません。他社に依頼しても大丈夫なのか、費用はどこまで抑えられるのかなど、知っておくべきポイントを詳しくまとめました。
ヘーベルハウスのリフォーム費用が高めになる理由
ヘーベルハウスの構造は、鉄骨とALC(軽量気泡コンクリート)パネルによる独自工法です。これにより耐火・耐久性は高い一方、リフォーム時には特殊な施工技術が求められるため費用が上がりやすくなります。
特に浴室まわりは給排水の位置変更や壁パネルの加工に専門知識が必要となり、ハウスメーカー純正のリフォームパックは安全性を担保できるように設計されている分、価格が高く設定される傾向があります。
他社リフォーム業者でも施工は可能?
結論から言うと、ヘーベルハウス以外の業者でもリフォームは可能です。ただし、ALCパネルの扱いに慣れている業者を選ばないと追加費用が発生したり、施工不良につながる可能性があります。
例えば、ALCパネルは通常の木造住宅とは切断方法や取り付け方が異なるため、構造を理解していない業者だと壁内部の防水層を破ってしまう危険性があります。実際、他社で安く済ませたものの、後から補修工事が必要になったケースも報告されています。
ヘーベルハウス以外の業者へ依頼するメリット・デメリット
他社に依頼する最大のメリットは費用を大幅に抑えられる可能性が高いことです。一般的にメーカーリフォームの3~5割安くなることがあります。
一方でデメリットとしては、施工品質が業者の経験に左右される点が挙げられます。また、メーカー保証が効かなくなる場合もあるため、慎重な業者選びが必須です。
設計図(図面)が重要視される理由
ヘーベルハウスが「設計図があるから安心」と説明するのは、既存の構造位置や配管ルートを正確に把握できるためです。特に浴室は配管や躯体への負荷を考慮しないとトラブルにつながるため、図面があるのは大きなアドバンテージになります。
ただし、他社でも図面の読み込みができる技術者であれば問題なく施工可能です。図面のコピーを渡すこともできますが、著作権の扱いや保証の問題があるため、事前確認が必要です。
実例:ヘーベルハウスを他社でリフォームしたケース
多くの施主が、以下のような理由で他社リフォームを選んでいます。
- 費用がメーカーの見積もりより100~150万円安かった
- ユニットバスの選択肢が広く、好みのデザインが選べた
- ALC施工に慣れた専門業者を選んだので問題なく施工できた
一方で、施工実績が少ない業者に依頼し、壁の補修や配管トラブルが起きた例もあります。口コミや実績の確認がとても重要です。
メーカーの見積もりが高い場合の上手な進め方
メーカーだけでなく、次のような業者にも見積もりを取りましょう。
- ALC・鉄骨住宅の施工経験が豊富な工務店
- ヘーベルハウス施工実績のあるリフォーム会社
- LIXIL・TOTOなど設備メーカー系のリフォーム店
これにより「相場感」が把握でき、適正価格で施工してくれる業者を選びやすくなります。
まとめ:ヘーベルハウスのリフォームは他社でも可能。ただし業者選びが最重要
浴室・洗面所リフォームはメーカーだけでなく他社でも施工可能ですが、ALCパネル・鉄骨の扱い経験がある業者を選ぶことが必須です。費用を抑えたい場合は複数社から見積もりを取り、図面を活用しながら比較検討することで、満足度の高いリフォームを実現できます。
メーカーにこだわらず、信頼できる業者を選ぶのが最も賢い選択と言えるでしょう。


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