中古住宅を購入後、思わぬ設備故障に直面することがあります。特に、購入後数ヶ月経った後にパネルヒーターの故障に気づいた場合、修理費用を誰が負担するかが問題となります。この記事では、売主負担で修理をしてもらえるかどうかについて、法的な観点や実務上の対応方法を解説します。
契約内容と現状渡しの関係
中古住宅の契約において、「現状渡し」というのは、購入時点での物件の状態をそのまま引き渡すという契約条件です。この場合、設備の不具合や故障があっても、売主は修理を行う義務を負わないことが一般的です。つまり、購入後に故障が発生した場合、その修理費用は購入者側の負担となる可能性が高いです。
ただし、「現状渡し」の契約でも、売主が隠れた瑕疵(かし)を知らずに販売していた場合、修理や補償を求めることができる場合もあります。これには、設備が故障していたことを売主が知っていた、または知っているべきだったという証拠が必要です。
設備故障の対応方法
購入後に設備故障が発生した場合、まずは購入時の契約書に記載された内容を確認しましょう。契約書に「現状渡し」の記載があり、設備の故障についての責任が売主にないことが明記されていれば、基本的に修理費用は購入者負担となります。
ただし、売主が設備の不具合を隠していた場合や、購入後すぐに明らかに故障した場合は、売主に修理を求めることができる場合もあります。この場合、弁護士に相談することで、法的手続きを進めることが可能です。
契約後の修理費用を抑える方法
契約時に「現状渡し」の条件でも、購入後の修理を売主にお願いする方法として、以下のような対応があります。
- 設備の不具合が契約後すぐに発覚した場合、売主に対して修理依頼を行う。
- 売主が修理に応じない場合、消費者契約法に基づき、売主に責任を求める可能性がある。
- 購入後に発覚した不具合に関して、修理費用が高額になる前に早急に対応を検討する。
このように、契約後に設備が故障した場合、すぐに売主と相談し、可能な限り早期に問題を解決することが重要です。
まとめ:中古住宅購入後の設備故障に関する対応方法
中古住宅を購入した後に設備が故障した場合、契約内容や法的規定に基づいて、修理費用を負担する責任が誰にあるのかを確認することが重要です。「現状渡し」の契約では、基本的に売主は修理責任を負いませんが、設備の故障が契約前から存在していた場合や隠れた瑕疵があった場合は、売主に修理を求めることが可能です。
契約後のトラブルを避けるためにも、購入時に設備や状態をよく確認し、疑問点があれば契約前に解決しておくことが大切です。また、トラブル発生時には、早期に専門家の意見を求めることをお勧めします。


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