コマツPC07-2のような古いユンボでは、油圧システムの不具合や作動油の滲みがよく見られます。特に旋回モーターからの作動油の滲みは、使用中に発生することがありますが、その対処法について悩む方も多いでしょう。この記事では、古いユンボの油漏れ問題に関する質問に答え、適切な対処法と予防策を解説します。
旋回モーターの作動油滲み:問題の発生とその影響
旋回モーターからの作動油の滲みは、オイルシールやXリングの劣化や、部品の摩耗が原因であることが多いです。半年ほど前に交換したXリングが原因で、再度滲みが発生している場合、Xリングのサイズや厚みが合っていない可能性も考えられます。また、古いユンボでは、油圧機器の部品が完全に新品のように動作しないことが一般的です。
滲み自体はすぐに重大な問題を引き起こすわけではありませんが、油圧システムに負担をかけ、長期的にはパフォーマンスの低下やさらなる漏れを引き起こす可能性があるため、早期に対処することが望ましいです。
1. 滲み程度の問題でも修理が必要か?
「多少の滲みがあるだけなら問題ない」と考える方もいますが、滲みが進行すると他の部分に負担をかけ、最終的に大きな故障を引き起こす可能性があります。軽微な滲みでも完全に止めることができるなら、早めに修理することをおすすめします。
修理をしない場合、長期的に見て油圧システム全体に影響が出ることもあります。特に、作動油が漏れると、油圧システムの効率が低下し、作業の精度や効率が悪化することがあります。滲みがひどくなる前に修理することが賢明です。
2. 古いユンボに特有の持病として無視しても良いか?
古いユンボでは油圧システムの一部からの滲みが避けられないことが多いですが、無視して放置することはお勧めできません。特に油圧部品の漏れや滲みがあると、機械の耐久性に影響を与え、最終的には大規模な修理が必要になる可能性があります。
そのため、多少の滲みがあっても定期的に点検し、進行しないように注意することが重要です。無視するのではなく、問題が大きくなる前に早期に対処することで、余分なコストを防ぐことができます。
3. 使用しない時に圧を抜いても大丈夫か?
作業が終わった後に圧力を抜くという考えは、一時的に効果的かもしれませんが、毎回圧を抜くことが習慣化すると、長期的には油圧システムの状態に悪影響を及ぼす可能性があります。圧を抜くことで一時的に漏れを防げる場合もありますが、頻繁に圧力を抜くことが機械の内部部品にストレスをかけ、他の部品の摩耗を早める可能性もあります。
最適なのは、圧を抜くことではなく、定期的に油圧システムの点検とメンテナンスを行い、必要な部品を交換することです。圧力を抜くことは一時的な対策であり、根本的な解決策にはなりません。
まとめ:古いユンボの油圧システムの管理
古いユンボの油圧システムにおける油漏れや滲みは避けがたい問題ではありますが、放置せずに適切な対処をすることが重要です。軽微な滲みが見られる場合でも、早期に修理を行い、油圧システムのパフォーマンスを維持することが、長期的なコスト削減と効率的な作業に繋がります。また、圧力を抜く方法は一時的な対策に過ぎないため、定期的なメンテナンスと部品交換を行うことをおすすめします。


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