マンションの売却を考えているとき、売却価格が購入時の価格を下回った場合、税金が発生するのかどうか、気になる点です。特に住宅ローンの残高やローン総支払額に差が出ることもありますが、税務面ではどう影響するのでしょうか?
1. 住宅の売却に関わる税金
住宅を売却した際に発生する税金は、主に「譲渡所得税」と呼ばれる税金です。この税金は、売却による利益に課税されます。利益とは、売却価格から購入価格と売却にかかった費用を差し引いた金額を指します。
譲渡所得税は、利益が生じた場合にのみ発生します。もし、売却価格が購入価格を下回る場合、利益が発生しないため、譲渡所得税は発生しません。
2. 売却価格がローン残高を下回った場合
ご質問のケースでは、購入価格4000万円のマンションが、6年後に売却価格が4000万円以下となった場合、税金が発生することはありません。譲渡所得税は、売却による利益に対して課税されるため、売却価格が購入価格を下回った場合、利益がないため税金はかかりません。
ただし、ローンの残高と売却価格の差額については、税金とは別の問題になります。もしも売却価格がローン残高を下回る場合、残債を返済するための資金が必要になります。
3. 譲渡所得が発生する場合
売却価格が購入価格を上回る場合、譲渡所得が発生し、その部分に対して税金が課されます。ただし、売却からの利益に対する税金にはいくつかの控除が存在します。例えば、所有期間が10年以上の場合には、長期譲渡所得として優遇税制が適用されます。
また、住宅ローン控除を受けている場合、その控除額が残っている場合も考慮する必要があります。これらの要素を踏まえて、税額を計算する必要があります。
4. まとめ:税金が発生しないケース
マンションを購入価格よりも低い価格で売却した場合、譲渡所得税は発生しません。ローン残高が売却価格を上回る場合でも、税金の面では心配する必要はありません。ただし、売却によって残るローンをどう返済するか、また他の費用については別途確認が必要です。
売却を進める際は、税金面についても事前にしっかりと確認し、必要に応じて税理士に相談することをお勧めします。


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