フローリングの施工において、ボンドを使用しない仕様があると聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、ボンドを使わないことでの影響や注意点はどのようなものか、解説します。
1. ボンドを使用しないフローリングのメリット
ボンドを使用しないフローリング張りには、いくつかのメリットがあります。まず、施工が簡単で早く、またボンドを使用しないため、乾燥時間を待つ必要がなく、その場で歩行が可能です。
また、ボンドを使わないことで、万が一の取り替えや修理の際にフローリングを剥がすのが容易になるという点も挙げられます。
2. ボンドなしでの施工方法:クリック式フローリング
ボンドなしのフローリングは、主に「クリック式」と呼ばれるタイプのフローリングで使用されます。これは、板同士がはめ込まれているため、接着剤を使用せずともフローリングをしっかりと固定できます。
このタイプのフローリングは、DIYでの施工がしやすく、プロの施工業者にも人気があります。しかし、板の隙間や動きが発生する可能性もあるため、慎重な施工が求められます。
3. ボンドを使用しない場合のデメリット
ボンドを使用しない場合、特に音の問題が発生することがあります。フローリングが敷き詰められた際、板同士がピタッと固定されていないと、歩く際に音が鳴ったり、板が動くことがあります。
また、ボンドなしでは密着が甘いため、湿気や温度変化によって板が膨張・収縮しやすく、長期間の使用において隙間ができる可能性もあります。
4. 施工時の注意点
ボンドなしでフローリングを施工する際には、施工面の状態をしっかりと確認し、床が平坦であることを確認する必要があります。不均一な床面では、フローリングがうまく固定されないことがあります。
また、使用するフローリング材の選定にも注意が必要です。クリック式のフローリングは簡単に施工できますが、質の高い製品を選ぶことで、より長持ちしやすくなります。
5. まとめ:ボンドを使わないフローリングの選択肢
ボンドを使わないフローリング張りは、簡単で便利な方法ですが、いくつかの注意点が伴います。適切な製品選びや施工方法を守れば、問題なく使用することができますが、使用環境や将来のメンテナンスを考慮したうえで選択することが大切です。


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