赤サビがついた鉄柱や金属部分の処理方法について、サビ転換剤と水性サビ止め剤の使い分けがよく分からないという方は多いです。特に、サビ転換剤と水性サビ止め剤をどの順番で使うべきか、また併用できるのか疑問に思っている方もいるでしょう。この記事では、これらの製品の特徴と併用方法、正しい使用手順について解説します。
1. サビ転換剤とは?
サビ転換剤は、鉄の表面に付着した赤サビを黒サビ(酸化鉄)に転換する薬剤です。この転換により、赤サビの進行を抑制し、腐食を防ぐ効果があります。サビ転換剤は主に、赤サビの表面に塗布し、反応させて黒サビに変化させることで、金属の保護層を形成します。転換後は、上から塗料やコーティングを施すことで、さらなる保護が期待できます。
サビ転換剤は、見た目に関しては黒サビに変化するため、視覚的に気になる場合がありますが、機能的にはサビの進行を止めるため、特に腐食が進んでいる部分に効果的です。
2. 水性サビ止め剤とは?
水性サビ止め剤は、防錆効果のある塗料で、鉄や金属に直接塗布することによって、サビの発生を防ぎます。これは主に、鉄の表面に保護層を作り、酸素や水分から金属を守る役割を果たします。水性サビ止め剤は、上塗り塗料の性能を高めることを目的としており、サビが発生する前に塗布するのが理想的です。
水性サビ止め剤は、使用後に上から塗料を重ねてさらに保護層を強化することができます。例えば、屋外の金属部分や外壁など、長期間の耐候性が求められる場合に使用されることが多いです。
3. サビ転換剤と水性サビ止め剤の併用について
サビ転換剤と水性サビ止め剤は、基本的には異なる目的で使用されますが、併用することも可能です。まず、サビ転換剤で赤サビを黒サビに転換し、その後に水性サビ止め剤を使用して防錆層を作る方法が一般的です。この順番で使用することで、効果的にサビを防ぎ、さらに長期的な保護が期待できます。
しかし、サビ転換剤を使用した後に塗料や上塗りをすることを考えると、サビ転換剤の塗布後にしっかりと乾燥させ、その上から水性サビ止め剤を塗布することが大切です。
4. サビ転換剤を使った場合、上塗りは必須か?
サビ転換剤を使用する場合、見た目を気にしないのであれば、上塗りをしなくても良いこともあります。サビ転換剤はあくまで赤サビを黒サビに変換し、腐食の進行を防ぐ役割が主です。しかし、長期的な耐久性を確保するためには、上塗りをすることが推奨されます。
上塗り剤としては、シーラーや防錆塗料を使用することで、さらなる保護が期待でき、見た目も美しく仕上がります。上塗りが必要な場合、サビ転換剤 → シーラー → 上塗り剤の順番で塗布すると効果的です。
まとめ
サビ転換剤と水性サビ止め剤は、用途や目的に応じて使い分ける必要があります。サビ転換剤で赤サビを黒サビに転換した後に、水性サビ止め剤を使用することで、効果的にサビを防ぐことができます。上塗りをすることで、見た目も美しく、より強力な保護層を作ることができるため、長期的に金属の保護が可能です。
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