竣工後1年経過した新築マンション購入のデメリットとは？

新築マンションの購入を検討する際、竣工から1年が経過した物件について悩むことがあります。新築と中古の境界線となる期間であるため、このタイミングでの購入には特有のメリットとデメリットが存在します。この記事では、竣工から1年経過したマンションの購入に伴うデメリットと、注意すべきポイントを解説します。

竣工1年経過したマンションが「新築」ではなく「未入居中古」に分類される理由

竣工後1年が経過すると、物件は「新築」としてではなく「未入居中古」物件に分類されることがあります。この区分には、物件の販売価格やローンの取り決めに影響を与えることがあります。

「新築マンション」として販売される物件は、通常、建物が完成してから未入居である状態です。しかし、1年を経過するとその物件は法的に「中古」として扱われるため、価格やローン条件に影響を与えることがあります。

竣工から1年が経過した物件は、新築と比較して購入価格が下がることがあります。販売価格が下がることは一見してメリットのように思えますが、ローンの条件にも影響を与える可能性があります。

例えば、住宅ローンの金利が新築物件に比べて高くなることがあり、また一部の金融機関ではローン審査において不利になることがあります。購入価格が安くても、将来的に支払う総額が高くなるリスクがあることを理解しておく必要があります。

竣工から1年が経過した物件では、内装や設備の状態に不安を感じることもあります。特に、入居していない期間が長いと、建物の劣化や不具合が生じる可能性があります。

マンションの状態は、内装や設備のチェックを徹底することである程度把握できますが、1年経過後は自然劣化や使用感が出ている場合もあります。購入前にしっかりと確認することが重要です。

新築マンションには通常、保証期間が設定されていますが、竣工から1年が経過した物件の場合、その保証期間が残り少ないことがあります。特に、設備や建材の保証期間が過ぎている場合、修理や交換が自己負担になることがあります。

また、物件によっては、1年経過後に必要な修繕履歴や対応が遅れることがあるため、購入前にしっかりと確認しておくことが必要です。修繕の履歴や今後の計画を確認し、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。

竣工から1年経過したマンションの購入には、価格やローンの条件に影響があるほか、物件の状態や保証期間の面でも注意が必要です。特に、価格が下がる反面、ローンの金利や条件が不利になりがちであるため、全体のコストをしっかりと把握することが大切です。

購入前に物件の状態や保証、修繕履歴を確認し、慎重に判断を下すようにしましょう。これらの情報をしっかりと把握することで、安心して購入することができるでしょう。