ベアリングのZとZZの違い|シールドの有無とその意味

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ベアリングには様々なタイプがあり、その中でも「Z」と「ZZ」という刻印を見たことがある方も多いかもしれません。これらはシールドの有無を示すものであり、用途や使用環境によって選ばれるべきです。この記事では、ZとZZの違いについて、また実際の使用にどのように影響するのかを解説します。

1. ZとZZの刻印の意味とは?

「Z」と「ZZ」の刻印は、ベアリングのシールド(カバー)の配置を示しています。これらの刻印があることで、ベアリングの構造や保護の程度を理解することができます。

1.1. Zの意味

「Z」の刻印が付いたベアリングは、片側にシールドが付いていることを示しています。このシールドは、ベアリング内部への異物の侵入を防ぐ役割を果たします。ただし、片側だけなので、もう片方の側は開放されており、内部の玉が見える場合もあります。

1.2. ZZの意味

「ZZ」の刻印が付いたベアリングは、両側にシールドがついているタイプです。これにより、両方の側から異物が侵入するのを防ぐことができ、より高い密閉性を誇ります。

2. 実際のシールド構造の違い

ZとZZの違いを理解するためには、ベアリングのシールドの構造を具体的に知ることが大切です。

2.1. シールドの役割

シールドはベアリングの玉やレースを保護するために存在します。これにより、埃や水分、ゴミなどがベアリング内に入り込むのを防ぎます。これらが入ると、摩耗や劣化が進み、最終的にはベアリングの動作に支障をきたすことがあります。

2.2. 片側シールド(Z)と両側シールド(ZZ)の違い

片側シールドの「Z」タイプは、より軽量で簡素な設計となっていますが、外部からの汚れや湿気に対しては少し弱い面があります。一方、両側シールドの「ZZ」タイプは密閉性が高く、外部の影響を受けにくいですが、内部の摩擦や抵抗がやや増す場合があります。

3. どちらを選ぶべきか?

ZとZZの選択は、使用する環境や目的によって変わります。

3.1. Zタイプが向いている状況

Zタイプは、清潔で乾燥した環境で使用する場合に適しています。また、比較的軽負荷の用途にも向いており、シールドが片側だけであっても問題ない場合に適しています。

3.2. ZZタイプが向いている状況

ZZタイプは、埃や湿気が多い環境で使用する場合に最適です。特に長期間使用する予定の機器や、高い密閉性が求められる用途にはZZタイプのベアリングを選ぶとよいでしょう。

4. まとめ

ベアリングの「Z」と「ZZ」の違いは、シールドの配置にあります。Zタイプは片側シールド、ZZタイプは両側シールドです。用途や環境に合わせて、どちらを選ぶかを決めることが重要です。より高い保護が必要な場合はZZタイプを、軽負荷や簡素な環境での使用ならZタイプが適しています。

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