リフォーム時に見かけることが多い石膏ボードの2枚重ね。新築の建物でも、特定の場所では2層での施工がされることがあります。石膏ボードが2枚重ねになっている場合の注意点や、そこに傘型ボードアンカーを打つ際のポイントを詳しく解説します。
1. 石膏ボードの2枚重ねとは?
石膏ボードが2枚重ねになっているのは、主に防音性能や耐火性能、または壁面の強度を高める目的で行われます。新築の建物であれば、特定の部分に2枚重ねが施されることもありますが、リフォームでの利用も一般的です。2枚重ねにする場合、下地となる12.5㎜のボードに9.5㎜の上張りボードが加わる形が多いです。
これは、特に音が漏れやすい場所や、壁面に重さがかかる場所で効果を発揮します。例えば、テレビや家具を壁に取り付ける場合などです。
2. 2枚重ねの石膏ボードに傘型ボードアンカーを打つ注意点
傘型ボードアンカーは、石膏ボードに穴を開けずにしっかりと固定するためのアンカーです。2枚重ねの石膏ボードにアンカーを打つ際の最大のポイントは、アンカーの長さや材質をしっかり選ぶことです。
まず、下地となるボードの厚みが異なるため、2枚の間にアンカーが適切に挿入されるようにしなければなりません。安易にアンカーを打つと、十分な固定力を得られず、後に外れてしまうことがあります。
3. 2枚重ねの石膏ボードのアンカー選び
2枚重ねに対応したアンカーを選ぶことが重要です。傘型ボードアンカーは、ボードに十分な圧力をかけて固定することができるため、厚みがある石膏ボードでもしっかりと使用できます。
ただし、厚みが12.5㎜+9.5㎜の2枚重ねの場合、標準的なアンカーでは足りないことがあります。2枚重ね専用の長めのアンカーを選ぶことで、より強力に固定できます。
4. リフォームの際のアンカー打ちのコツ
リフォームの場合、既存の石膏ボードの状態によって、アンカーがうまく機能しないことがあります。そのため、アンカーを打つ前に、ボードの状態を確認し、必要に応じてアンカー用の下穴を開けておくことが重要です。
また、壁にかかる荷重や使用する物によって、アンカーの選択が変わるため、どのくらいの重さを支えられるかをしっかり把握した上で選ぶことが求められます。
5. まとめ
石膏ボードが2枚重ねの場合、アンカーの打ち方には注意が必要です。アンカーの長さや適切な選択、設置場所の確認が重要です。リフォームでの施工では、特に既存のボードの状態を確認し、適切な工具やアンカーを選ぶことが必要です。これらのポイントを押さえることで、安全かつしっかりとした固定が可能になります。
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