農地を宅地に変更する際の費用相場とブロック塀工事の目安

土地

農地を宅地へと用途変更し、住宅を建てられる状態に整えるには多くの工程があり、それぞれに費用が発生します。特に市街化区域内であっても、測量・造成・ライフライン引き込みなどを総合的に行う必要があるため、全体の総額は数百万円単位になるケースが一般的です。

農地転用に必要な手続きと費用

農地を宅地にする際には、まず「農地転用許可申請」が必要です。市街化区域であれば比較的許可は下りやすいですが、手続きには司法書士や行政書士の費用が発生します。おおよそ10万円前後が目安です。

さらに土地の登記変更に伴う登録免許税や測量図作成なども必要となり、これらの諸費用を合計すると30〜50万円程度かかる場合があります。

測量と造成工事の費用

150坪(約500㎡)の土地を宅地に造成するには、境界確定測量がまず必要です。これには50〜100万円ほどかかります。

造成工事は土地の状態により変動しますが、土を盛ったり整地したりするだけでなく、排水工事や地盤改良が必要な場合もあります。一般的に1坪あたり1〜2万円が目安で、150坪なら150〜300万円程度です。

ライフライン引き込みの費用

水道・ガス・電気の引き込みは大きな費用要因です。道路から近ければ比較的安価に済みますが、距離があると高額になることもあります。平均的には以下のような相場です。

  • 上水道引き込み:50〜150万円
  • 下水道接続:30〜100万円
  • 都市ガス:20〜100万円
  • 電気:数万円〜数十万円

総合すると100〜300万円程度になるケースが多いです。

ブロック塀工事の費用

土地をコの字にブロック塀で囲む場合、ブロックの高さや長さで金額が変わります。1mあたり1〜2万円が目安です。例えば3辺で40m程度の長さが必要な場合、40〜80万円程度となります。

さらに化粧ブロックを使用したり、フェンスを併設する場合は追加で費用が発生します。

総額の目安

すべてを合計すると、農地から宅地への変更にはおおよそ400〜800万円程度かかるのが一般的です。これは土地の状態や地域によって変わるため、必ず地元の工務店や不動産業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

まとめ

農地を宅地にするには、単に申請を出すだけでなく、測量・造成・インフラ工事など多くの工程があり、その費用は数百万円規模に及びます。また、ブロック塀の工事も規模によって数十万円かかります。最終的な金額は現地の条件によって大きく変動するため、複数社から見積もりをとることが安心です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました