注文住宅で軒の出し方について悩むことはよくあります。特に、隣地との兼ね合いで南側や北側の軒を思い通りに出せない場合、外観だけでなく機能面にも影響があるかもしれません。特に雨漏れリスクが気になるところです。この記事では、軒の出し方による雨漏れのリスクや、軒が少ない場合の対策について解説します。
軒の役割とその重要性
軒は屋根の延長部分で、雨水を建物の外に流す役割を担っています。十分に軒を出すことで、雨水が壁や窓に直接当たらないように防ぎ、雨漏れや外壁の劣化を防止することができます。また、軒は日差しを遮る効果もあり、夏の暑さを軽減するためにも重要です。
軒を十分に出すことができない場合、雨水が直接壁にかかる可能性があり、特に南側の軒がゼロの状態では、雨水の浸入や壁の汚れが発生しやすくなることがあります。
軒ゼロや小さな軒の影響
軒がゼロまたは少ない場合、雨水が壁に直接当たることで湿気が蓄積し、最悪の場合、壁内部に水分が浸透し、カビや腐食が発生することがあります。特に北側の軒が小さい場合は、湿気がこもりやすく、壁や窓の結露が発生しやすいです。
しかし、屋根全体の設計や周囲の環境によっては、軒が小さくても雨漏れを防ぐことができる場合もあります。大きな屋根を設計している場合、雨が流れる方向の軒を大きくして、十分に雨水を外に流すことができます。
軒が小さい場合の対策
もし軒が思ったように出せない場合、以下のような対策を考えると良いでしょう。
- 屋根の勾配を調整:屋根の角度を調整することで、雨水がうまく流れるように設計します。
- 防水処理:壁や窓の周囲に防水処理を施し、万が一雨水がかかっても浸透しないようにします。
- 雨どいの設置:雨水を効率よく排水するために、十分なサイズの雨どいを設置します。
大屋根と軒の出し方の関係
大屋根を設計することで、雨水をより効率的に外に流すことができます。西側に700mmの軒を設けることで、雨水を適切に排水できるため、南側や北側に軒がなくても、雨漏れのリスクを最小限に抑えることができます。
また、屋根全体の設計を最適化することで、どの方角でも雨水の流れをコントロールでき、雨漏れを防ぐことができます。
まとめ
軒が少ない場合でも、雨漏れリスクを抑えるためには適切な設計が必要です。屋根全体の勾配や防水処理、雨どいの設置などで対策を講じることができます。大屋根の設計や軒の出し方を工夫し、雨水を適切に排水できるようにすることで、長期的に快適な住宅環境を保つことができます。
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