浴室リフォームを計画する際、浴槽の素材選びは快適性や耐久性、そして予算に大きく影響します。標準仕様として多く採用されるFRP浴槽と、グレードの高いメタリア人大浴槽にはそれぞれ異なる特徴があり、ライフスタイルやこだわりに応じた選択が重要です。
FRP浴槽の特徴
FRP(繊維強化プラスチック)は軽量で加工しやすく、コストパフォーマンスに優れた素材です。表面は樹脂塗装が施されているためツルツルしており、汚れ落ちが比較的簡単です。標準仕様に採用されることが多く、初期費用を抑えたい方に向いています。
ただし、表面塗装が経年劣化で傷つきやすく、10~15年程度でくすみやひび割れが目立つ場合があります。特に浴槽の美観を長く保ちたい方には物足りないと感じることもあるでしょう。
メタリア人大浴槽の特徴
人大(人工大理石)浴槽は、高級感のある光沢と重厚感が魅力です。表面硬度が高いため、FRPよりも傷や汚れに強く、長期間美しさを維持できます。また、保温性も高いためお湯が冷めにくく、冬場の入浴も快適です。
一方で重量があるため施工に手間がかかり、費用はFRPよりも高額になります。高級志向や長期的な耐久性を重視する方におすすめの選択肢です。
実際の使用感の違い
例えば、毎日家族で入浴する家庭ではFRP浴槽だと細かな傷が増えやすく、年数が経つにつれて曇りが気になるケースがあります。対して人大浴槽なら、5年・10年と使用してもツヤが残りやすく、リフォーム後の満足度を長く維持できるという声が多いです。
また、保温性の違いから、冬の夜に入浴する際にFRPでは「お湯が冷めるのが早い」と感じる一方、人大浴槽では翌朝まで温かさが持続することもあり、省エネ効果にもつながります。
コスト面での比較
項目 | FRP浴槽 | 人大浴槽 |
---|---|---|
初期費用 | 安い | 高い |
耐久性 | 10〜15年程度 | 20年以上 |
お手入れ | 傷やすり減りに注意 | 比較的簡単 |
見た目 | シンプル | 高級感・光沢あり |
選び方のポイント
選択の基準は「予算」だけではなく、「快適性」と「リフォーム後の満足度」を考えることが大切です。初期費用を抑えたいならFRP浴槽、長く高級感を楽しみたいなら人大浴槽が適しています。
また、賃貸用や短期的な住まいならFRPで十分ですが、永住予定のマイホームなら人大浴槽を検討する価値があります。
まとめ
FRP浴槽はコストパフォーマンスに優れ、標準仕様として十分な品質を持っています。一方、メタリア人大浴槽は高級感と耐久性に優れ、長期的に見れば満足度が高い選択です。どちらを選ぶかはライフスタイルと優先したいポイントによって決めるのが最適といえるでしょう。
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