ねじ山がつぶれてしまったねじを外すのは非常に手間がかかりますが、適切な方法を使えば解決できます。特に、ナットがついていて一緒に回ってしまう場合や、工具が入らない場合でもいくつかの解決策があります。この記事では、つぶれたねじやナットを外すための方法とコツを紹介します。
つぶれたねじの取り外し方
ねじ山がつぶれたねじを外す際には、いくつかのアプローチがあります。以下の方法を試してみると、スムーズに作業が進むかもしれません。
- ペンチやラチェットレンチを使う – ねじ山が少しでも残っていれば、ペンチやラチェットレンチを使ってつまんで回す方法があります。ナットとねじの両方が回らないようにしっかりと固定し、回してみましょう。
- 専用工具を使う – ねじ山のつぶれた部分を削って、専用工具(ねじ外し工具)で取り外す方法があります。この工具は、ねじの外れにくい状態でも取り外すことができます。
- ドリルで穴を開ける – ねじ山が完全に潰れてしまっている場合、ドリルでねじの中心に小さな穴を開けて、ねじを破壊し取り外す方法もあります。穴を開けることで、ねじが外れやすくなります。
- 加熱と冷却を交互に行う – ナットとねじが固着している場合、加熱と冷却を交互に行うことで、膨張と収縮を繰り返し、緩めることができます。加熱後に冷却することで金属の収縮を利用します。
工具の選び方と使用方法
適切な工具を使うことで、ねじの取り外しが簡単に行えます。以下におすすめの工具を紹介します。
- ねじ外しツール – ねじ山がつぶれた場合でも、専用の「ねじ外しツール」を使うことで簡単に取り外すことができます。サイズに合わせて使うツールを選びましょう。
- スパナ・モンキーレンチ – ナットがしっかり固定できるようにスパナやモンキーレンチを使用します。適切に使うことで、ナットが回りやすくなります。
- ドリルとタップ – ドリルで穴を開けた後、タップを使ってねじを外すことができます。正しいサイズのタップを選んで使用しましょう。
注意点と作業前の確認事項
作業を始める前に、いくつかの注意点を確認しておくと、作業がスムーズに進みます。
- 周囲の安全確認 – 作業中に飛び散る金属片や、工具の反動などで怪我をしないように、周囲の安全を確認しましょう。
- 必要な工具を準備 – 作業が進む中で工具が足りなくなったり、適切な工具が見つからないといった事態を避けるために、作業前に必要な工具をすべて準備しておきましょう。
- 力を入れすぎない – 過剰に力を入れると、周囲を傷つけたり、ねじやナットをさらに固くしてしまうことがあります。慎重に作業しましょう。
まとめ
つぶれたねじを外すための方法は、ペンチや専用工具を使う、ドリルで穴を開ける、加熱と冷却を交互に行うなどがあります。適切な工具と慎重な作業で、確実にねじを取り外すことができます。ぜひこれらの方法を参考にして、作業を行ってみてください。
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