住宅ローンの審査を受ける際に最も気になるのが、どれだけの金額まで借りられるかという点です。特に、年収や借入状況(車のローンや奨学金など)によって、借入可能額が大きく変動します。この記事では、年収700万円、勤続年数10年未満、車のローンや奨学金の返済がある場合に、どれくらいの金額を借りられるのか、その審査基準や目安を解説します。
1. 住宅ローンの借入可能額を決める主な要素
住宅ローンの借入可能額は、主に以下の要素によって決まります。
- 年収: 借入額の基準となる最も重要な要素の一つです。年収が高いほど、借入額も大きくなる可能性があります。
- 現在の負債状況: 車のローンや奨学金など、現在の借入金額が影響します。月々の返済額が高ければ、それだけ借入可能額が減少します。
- 勤続年数: 勤続年数が長いほど、安定した収入を得ていると見なされ、借入審査に有利です。
- 返済比率: 年収に対する年間返済額の割合を示します。一般的に返済比率は25~35%程度が目安です。
2. 借入可能額の計算方法
一般的な計算方法として、年収の25~35%程度が返済に回せる金額とされています。例えば、年収700万円の場合、年間返済額として175万~245万円程度が上限となります。
次に、月々の返済額にすると、14万5千円~20万4千円となります。この金額を元に、ローンの金利や返済期間を考慮し、借入可能額を計算します。
3. 車のローンや奨学金がある場合の影響
現在、車のローン(毎月5万円)や奨学金(毎月4万円)の返済がある場合、これらの負債も返済比率に影響します。月々の返済額が9万円程度となるため、その分だけ借入可能額が減少します。
例えば、返済額が月々9万円の場合、住宅ローンの返済額は月々10万円程度に抑える必要があるかもしれません。これにより、借入可能額が約2000万~2500万円程度に制限されることがあります。
4. 諸費用を含めたローン額の目安
物件価格が4000万円未満、諸費用を含めて最大4500万円程度で考えている場合、フルローンで組むことができますが、月々の返済額や金利の条件、借入可能額がどれだけ確保できるかがカギになります。
特に、諸費用(登記費用、手数料、保険料など)も含めた総額が4500万円近くになる場合、借入額が物件価格の90~95%程度となることが一般的です。年収や返済能力に応じた審査が行われ、問題がなければ、フルローンを組むことが可能な場合もあります。
5. まとめ
年収700万円、車のローンや奨学金があり、勤続年数が10年未満でも、審査に通る可能性は十分にあります。ただし、月々の返済額が適正であること、借入額が年収に対して過度に大きくないことが重要です。具体的な借入額は、銀行や金融機関の審査基準によって異なるため、事前に相談してシミュレーションを行い、自分に合った住宅ローンを選ぶことが大切です。


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