新築マンションに入居した後、細かな施工不備に気づくことは少なくありません。特に引っ越しから数ヶ月経ってから見つかるケースもあり、その際にどのように対応すべきか悩む方も多いでしょう。今回は、アフターサービスの流れや、適切な対応方法について解説します。
施工不備はどこまで対応してもらえるのか
新築マンションには「アフターサービス基準」が設けられており、通常1年・2年・10年といった保証期間で内容が区切られています。キッチンや収納といった内部の造作については、1~2年以内であれば施工不良と判断される可能性が高く、無償で修繕してもらえることが一般的です。
例えば、シンク下の底板に隙間があった場合でも、単なる外れや歪みであれば補修可能ですが、根本的に板自体の不良なら取り換えが必要になることもあります。
対応が遅いときに確認すべきこと
アフターサービス窓口に連絡してから業者の動きが鈍い場合、次の点を確認しましょう。
- アフターサービス基準書を見直し、保証範囲に含まれているか確認
- 施工会社・管理会社のどちらが窓口になっているか整理
- やり取りはメールや書面でも残すことで後々の証拠にする
特に「業者からの連絡が来ない」状態が続く場合、再度窓口に進捗確認を行うことが重要です。
根本的な修繕を希望する際の注意点
簡易的な補修で済ませるのではなく、根本的に直して欲しい場合は、必ずその意思を明確に伝えましょう。施工不良の証拠写真を撮っておくことも有効です。また、第三者の建築士にホームインスペクション(住宅診断)を依頼して、客観的な意見をもらうことも有効な手段です。
「詰め物で対応する」と言われた場合でも、将来的に再発する可能性があるため、納得できる修繕方法かをしっかり確認しましょう。
入居後に気づいた不備を放置しないために
今回のように、普段の生活で気づかない部分の不備は放置されがちです。しかし、保証期間を過ぎてしまうと無償対応が受けられなくなるリスクがあります。気づいた時点で早めに報告することが何より大切です。
また、1年点検や定期点検の際には、気になる部分をリストアップしておき、まとめて伝えると効率的です。
まとめ
新築マンションで施工不備を見つけた場合は、保証期間を確認し、迅速にアフターサービス窓口へ連絡することが重要です。対応が遅い場合は進捗確認を行い、簡易補修ではなく根本的な修繕を希望する意思を伝えましょう。記録を残しつつ、必要に応じて第三者の意見も活用することで、納得できる対応を引き出すことができます。
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