不動産の購入において、ローンを組む際に銀行が設定する担保には「抵当権」と「根抵当権」があります。特にマンションを購入する際に見かける根抵当権とは一体何なのか、住宅ローンで抵当権ではなく根抵当権が設定される理由について、詳しく解説します。
1. 抵当権と根抵当権の基本的な違い
まず、抵当権と根抵当権の基本的な違いを理解しましょう。抵当権は、特定の借入金を担保に不動産に設定される権利です。一方、根抵当権は、将来の借入を含む複数の貸付を担保にする権利です。このため、根抵当権は、借りる金額が変動する場合に有効で、一定の限度額を設けておくことができます。
2. 住宅ローンにおける抵当権と根抵当権の使い分け
住宅ローンでは、通常、抵当権が設定されます。これは、融資を受けた金額を担保に不動産に対して設定される権利です。対して、根抵当権は、例えば土地開発やマンション建設のように、途中で融資が追加される場合に使われることが多いです。つまり、複数回にわたる融資に対して担保を設定する場合に、根抵当権が用いられます。
3. 不動産購入時に根抵当権が設定される理由
マンション購入時に根抵当権が設定されることがある理由は、開発途中で追加の融資が行われるケースがあるためです。特に、新築マンションを購入する際、最初の融資だけでなく、完成までの過程で数回にわたる融資が行われることがあります。この場合、根抵当権を設定しておくことで、複数回の融資を1つの担保でカバーすることができます。
4. 根抵当権が設定される際の注意点
根抵当権が設定される際には、借り入れ額が増える可能性があることを理解しておくことが重要です。最初に借りた金額だけでなく、将来的な融資額も担保の対象となるため、担保として設定された不動産に対する負担が増える可能性もあります。
まとめ
根抵当権は、複数回にわたる融資や将来の借入を担保にするために使用されます。マンション購入においても、開発途中で追加融資が必要な場合に根抵当権が設定されることがあります。住宅ローンで通常使われる抵当権とは異なる点を理解し、必要に応じて注意深く契約内容を確認することが大切です。
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