住宅ローンを組む際に「35年ローン」と「40年ローン」の選択肢がありますが、審査が通るかどうかの違いは気になるポイントです。特に、月々の返済額が同じにも関わらず、40年ローンが通り、35年ローンが通らない理由は何なのでしょうか?この記事では、住宅ローンの審査基準や返済期間の違いについて詳しく解説します。
1. 住宅ローンの返済期間の違い
住宅ローンには返済期間を35年にするか、40年にするかの選択があります。返済期間が長くなるほど、月々の返済額は少なくなりますが、総支払額が増えることが多くなります。例えば、35年ローンの方が総支払額が少なくなる一方、月々の返済額が高くなるため、収入に応じて返済額の管理が難しくなることがあります。
40年ローンにすると、返済期間が長くなり月々の負担が軽くなりますが、その分、利息の支払が増え、最終的に総支払額は増えることが多いです。つまり、短期間で完済する方が最終的な支払い額は少なくなりますが、月々の負担が大きくなりやすいのです。
2. 35年ローンと40年ローンの審査基準の違い
住宅ローンの審査において、返済期間が長くなると、銀行にとっては借り手の返済能力が安定する可能性が高いと判断されることがあります。つまり、返済額が低くなる分、月々の支払いが楽になり、返済の滞りが少なくなる可能性が高いとみなされます。
そのため、特に自営業の場合など、収入が不安定な場合でも40年ローンが審査に通りやすくなる傾向があります。逆に35年ローンだと、収入に対して月々の返済額が高くなり、銀行側が「リスクが高い」と見なすことがあるため、審査が通らない場合もあります。
3. 40年ローンを選ぶ際の注意点
40年ローンを選ぶことで、月々の返済額は軽減されるものの、総支払額は高くなります。そのため、40年という長期間に渡って利息を支払い続けることになる点には注意が必要です。また、年齢や将来のライフプランも考慮する必要があります。例えば、退職後にローンが残っている場合、返済が難しくなるリスクもあるため、長期間のローンを選ぶことは慎重に検討しましょう。
さらに、40年ローンの利点として「月々の負担軽減」がありますが、長期的には住宅の価値が下がることも考えられるため、完済後の価値をどう考えるかも一つのポイントです。
4. まとめ:35年ローンと40年ローン、どちらを選ぶべきか?
35年ローンと40年ローンは、それぞれにメリットとデメリットがあります。35年ローンは月々の負担が大きいものの、総支払額が少なく済むため、完済後の経済的な余裕が期待できます。一方、40年ローンは月々の負担を軽くすることができますが、最終的には総支払額が増えるため、長期的に見てコストがかかることになります。
どちらを選ぶかは、現在の収入や将来のライフプランをしっかりと考慮した上で、慎重に決定することが重要です。特に自営業の方や、収入に波がある場合には、40年ローンが通りやすいという点を踏まえた上で、選択肢として検討することが良いでしょう。
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